表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

第2話 初めての商業ギルド登録


 光の中から現れたのは……


 ごく普通の、小型の木製馬車。


「……うわぁ!ヤバっ!ほんとに馬車だ」


 だけど、馬が居ない…


 これは、普通の馬車じゃない。


 馬の姿は見えないが、御者席に腰を下ろし、手綱の代わりの魔導制御盤へ指を置いた。


 魔力を流す。


 すると——


 馬のいない馬車が、静かに動き出す。


「……やっぱり、最高」



 ってか私、…魔力とかあるの?


 知らず知らずの内に魔力を使っていた。

特に目眩も起きず、まだまだ体の中に魔力が有り余ってる感じがする。


「それにしても、何これ?

めちゃくちゃ軽いんだけど!」


 どういう構造なんだろう……


 すると、勝手に説明文が頭の中に浮かんできた。


 魔導制御盤から車輪内部の魔導炉に魔法が流れるみたいだな…


 試しに村の外れまで走らせてみる。


 ガタガタ道なのに、揺れが少ない。


 魔力を込めると速度が上がる。


 しかも——


「内部空間、拡張」


 中に入って念じると、内装が広がった。


 外は二人乗りサイズなのに、中は四人は余裕で座れる。


「……やばくない?」


 これは単なる馬車じゃない。


“商売道具”だ。


   ◆ ◆ ◆


ーーー翌日。


 私は村長の紹介状を手に、隣町へ向かった。


 目的は一つ。


 商業ギルド登録。


 石造りの建物の前で深呼吸する。


 看板には『商業ギルド・エルバ支部』の文字。


 中に入ると、帳簿を広げた受付嬢が顔を上げた。


「ご用件は?」


「商人登録をお願いします」


 自分でも驚くくらい、声が落ち着いていた。


 簡単な身分確認と適性検査。


 そして——


「問題ありません。本日よりあなたは登録商人です」


 木製のギルドカードを受け取る。


 カスミ。年齢十六。所属:カイロ村。


 商人ランクF。


「最初のお仕事はどうされますか?」


 私は迷わず答えた。


「運搬依頼を見せてください」


 掲示板には、さまざまな依頼が貼られている。


・小麦三十袋を隣村へ

・布地の納品

・薬草の定期配送


 その中で目を引いたのは——


《野菜と保存肉の定期輸送 エルバ町→王都近郊》


 距離は長いが、報酬は安定。


 そして何より——


「運搬時間短縮歓迎」


 私は小さく笑った。


「これ、いただきます」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ