表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

とびだせオッサン

作者: 汐なぎ
掲載日:2025/12/25

 彼は、いつものイタズラ仲間と、「とびだせオッサンゲーム」をすることになった。


 ルールは簡単。一人ずつオッサン人形が入った(たる)に剣を刺して行って、人形が飛び出したら負けだ。


 (ばつ)ゲームは「(はだか)校舎(こうしゃ)を走り回る」


 よくある悪ふざけだ。


 参加メンバーは六人で穴の数は二十四個。ハズレはひとつ。


 一周。


 二周。


 三周……。


 そして、とうとう訪れた四周目。


 彼は、誰かハズレを引けと願う。そもそも、四周目まで誰も引かないのがおかしいのだ。


 流石(さすが)にそろそろ誰か引くだろう。彼は安易(あんい)に考えていた。


 しかし、彼の予想を裏切り、一人目、二人目と刺して行くのに、誰もハズレを引かない。


 そして、とうとう彼の番が訪れた。絶体絶命(ぜったいぜつめい)である。


「待てよ。こんなん、もう無理じゃん。お前らなんで引かないんだよ」


 彼の言葉にAが答える。


「お前よりBの方がヤバイじゃん」


「そうだよ。俺なんか、お前がハズレを引かなきゃアウト。もう、他人頼みだ」


 確かに。Bには選択権がないが、彼にはある。二人に言われて、彼は度胸を決めた。


「刺すぞ」


 飛び出すなと祈りながら、樽に剣を刺す。


 オッサンを見つめる……。


 オッサンは動かない!


「やった! 勝った!」


 俺が喜びに両手をあげていると、横から何かが飛んで来て、彼の脇腹(わきばら)に当たった。


「痛てっ!」


 彼が飛んで来た方を見ると、(くや)しそうな顔をしたBが、空の樽を向けていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ