表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

なろうラジオ大賞7の応募作品

年賀状サバイバル

作者: 霧澄藍

 一人、また一人と。めげずに立ち上がったとしても、ふいに飛んでくる銃弾。

「諦めるもんか……僕は未来にもっていくと決めたんだ」

 たとえ一人になったとしても。僕たちの歴史は奪わせない。決意を込めて立ち上がる。銃を手に取り塀に向かう。そっと壁の向こうを覗いて、背中を向けている相手に銃口を向けた。

「あっ…」

 外した。でもまだ大丈夫だ。相手はまだ僕の位置に気付いていない。もう一発。黒いインクが、相手の背中に飛び散った。これで相手は僕の味方だ。

 鬼ごっこに近いこのゲームは、相手にインクをつけられたら、相手チームの仲間になる。

 ふいに後ろから肩をたたかれて振り返る。立っていた相手は、僕に銃口を向けていた。

「いつから…」

 銃が動かせなかった僕に、相手は静かに言い放った。

「2024年10月1日から」


          了






  ◆






 一人、また一人と脱落(年賀状仕)していく(舞いを宣言する )。めげずに立ち上がったとしても、ふいに飛んでくる銃弾(喪中はがき)

「諦めるもんか……僕は未来にもっていくと決めたんだ」

 たとえ一人になったとしても。僕たちの歴史(年賀状の文化)は奪わせない。決意を込めて立ち上がる。(ペン)を手に取り()に向かう。そっと壁の向こう(去年の年賀状)を覗いて、背中を向けている(まだ断られていない)相手に銃口(の宛名)向け(書い)た。

「あっ…」

 外し(書き損じ)た。でもまだ大丈夫だ。相手はまだ僕の位置(まだ誤魔)に気付いていない(化せる)。もう一発。黒いインクが、相手の背中に飛び散った(住所を書き出した)。これで相手は僕の味方だ。

 鬼ごっこに近いこのゲームは、相手にインク(年賀状)つけ()られたら、相手チームの仲間になる。

 ふいに後ろから肩をたたかれて振り返る。立っていた相手は、僕に銃口(郵便料金値上げ)向け(告げ)ていた。

「いつから…」

 (ペン)が動かせなかった僕に、相手は静かに言い放った。

「2024年10月1日から」


          了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ