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病み描写あります。苦手な方はすぐにバックをお願いします。
豆腐メンタルです。アンチコメントは受け付けません。
注意喚起毎度します。忘れてたらすみません。コメントで教えてください。
それでも良ければ最後までお付き合い下さい。
それでは、どぞ。
どうして、こうなってしまったのだろう。
私のせい。そう。私が悪いのだ。心配かけてしまうから。悪いことをしたから、私が全て悪いのだ。こんな私は価値がなくて、生きる資格もありはしない。だから、簡単に切り捨てられるし、それまでの人間。
意識が遠のいていく。冷たいフローリングの床が、私の頭を支えた。私は瞼をそっと閉じた。
「今度さ〜晴彦たちとディ〇ニーに行ってくるんだよね〜。」
黒髪ロングの綺麗な顔立ち。私よりも少し身長が高く、スラッとしたスタイル。鼻に籠ったような中音域の弾む声。見るからに可愛いこの子は、私の友達の、赤崎灯向。晴彦は彼女の彼氏だ。
2人で学校の廊下を歩いている。手には英語の教科書。教室移動の真っ最中だ。
「へぇーそうなんだ。いいなぁ、私1度も行ったことないけど、楽しいところなのはわかる。」
「え?一度もないってマジ?もったいない!!そうだ、白儚さんも一緒に行かない?ちょうどもう1人くらい誘おうと思ってたのよね〜。」
思わぬ提案で、少し驚いた。仲のいいメンバーと遊びに行けるのは何よりもご褒美だ。
「ほんと?嬉しい!予定空けとくね!いつ行くの?」
「えーとね〜。」
そこからのことはよく覚えている。集合時間と、チケット。バイトの休みを取り、貯金して沢山楽しめるように…準備していた。しかし、私の期待はありもしない形で理不尽に散る。
「いよいよ来週かぁ。楽しみだなぁ〜。ん?」
小鳥のさえずりの着信音が部屋に響き渡る。スマホを開き、メッセージを確認する。灯向からのメッセージだった。来週のことだろう。きっと、集合時間とかの確認だ。そして、ポチッとスマホの画面をタップし、メッセージを開く。
ごめん。白儚さん。来週のディ〇ニー、人数合わないから、なかったことにしてくれないかな?実はさ、一人家の都合で行けなくなっちゃって…奇数だと、誰かが、知らない人と隣になったりとかになっちゃうからさ。偶数で揃えたいんだよね…
まるで停電が起きたみたいに、周りが見えなくなった。急に突き落とされたみたいに、状況が飲み込めない。疑問ばかりが頭を支配し、手が震える。心に亀裂が入った。落ち込むと言うよりも、裏切られたような…大切な何かが私の中で壊れたようなそんな絶望が満たしていく。でも、理由は必然だ。返事をしなければ。
灯向ちゃん!!あらま…そうなのか。d(ゝω・´○)確かに奇数は行動しにくいよねぇ。気にしないで!また機会があったら誘って!
送った指先は震えていて、何もかもがどうでも良くなった瞬間だった。既読はすぐにつき、次のコメントは…
本当にごめんね…お土産買ってくるから許して。許さなくてもいいや。
あぁ。やはり私は君の期待に答えられなかったのね。このまま既読スルーしたい。でも、、、そんなことをしてしまったらと考えると怖くなった。だから…怒りも何もかも全部…捨ててしまおう。この瞬間だけは。
全然大丈夫だよ!!こっちこそごめんね…私の分まで楽しんでくれたらそれでいいから!ね!楽しんできて!
そのコメントを送り、私はスマホを閉じた。そして…声にならない悲痛な痛みが私の心を体を蝕んで行った。そのまま朝が来て、体を起こし、朝ごはんを食べ、学校へ向かった。そして、行くグループ一人一人に家の用事で行けなくなったと報告し、謝罪をする。家の用事なんて、あるわけない。嘘を口にすることしか思いつかない。
そんなことしなくてもいいと。そんなことを口にする人は沢山いる。でも、今回のメンバーの中には、私と仲のいい祇鵠鳴月がいる。鳴月と灯向は仲がすごくいい。このことをいえば、親友のような2人の関係が揺らいでしまう。これは、灯向と私の問題。だから…私が全ての責任を背負ってしまえばいい。例え、今後笑顔の仮面を被ることになっても…その方がずっとずっと楽だ。
視界が暗くなる。ふと瞼を開ければ、見慣れたフローリングが視界に広がる。ゆっくり体を起こせばあちこちが痛い。瞬きをすれば雫がこぼれ落ちる。今の出来事は2年前に起きたことだ。夢で見るなんて…今日はとことんついてない。私の心はもう…冷えきってしまっている。心なんてなければ何も感じずに済む。どんなに楽なことだろうか。いっその事…私の存在を消してくれればいいのにね。