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明日の言葉は希望の光  作者: 睦月恋歌
第1章 光のない世界
2/4

2

病み描写あります。苦手な方はすぐにバックをお願いします。

豆腐メンタルです。アンチコメントは受け付けません。

注意喚起毎度します。忘れてたらすみません。コメントで教えてください。


それでも良ければ、最後までお付き合い下さい。


それでは、どぞ

 12:20。

 学校のチャイムが鳴り響く。世にも鬱陶しい、放課後の時間が始まりを告げる。3学年にもなると、単位が足りているものは午前の授業で帰れる。部活があるものはお昼を取り、時間を潰さねばならない。

白儚(ほかげ)。お前、今日合唱部来るのか?」

 クラスメイトで同じ部活に所属する男子が声をかけに来たが、決まって私の答えはこう。

「ごめぇん!!今日はバイトがあって参加できない!!」

「そっかぁ…残念だな。」

 冷たくもなく、軽い感じで私は偽りの仮面をつける。心が痛む。バイトを入れてしまった自分も悪いが…専門校に行くためだ。致し方ない。と言いつつ、部活とアルバイトを両立できない自分に嫌気がさす。

 ちらりと、黒板の上の時計を見た瞬間。そそくさと、帰り支度をする。

(もうこんな時間。13時出勤なのに…あと30分しかない。)

「じゃぁ、みんなまた明日!!」

 仲のいい友達に挨拶をして、飛び出すように教室を出た。駆け足でアルバイト先に向かう。お昼ご飯を食べる暇など、今の私にはなかった。


「店長。おはようございます。」

「白儚さん。おはよう。今日のポジションフードだけど行けそう??」

「はい!大丈夫です!気合いで回します!」

 私のアルバイト先は大手チェーン店のカフェだ。今はピークに差し掛かろとしていたタイミング。今日のシフトメンバーは私を含めて6人。フードメンバーは2人。早めに店内のテーブルを吹き、フードの1人と軽く引き継ぎをもらう。すると。フードの注文のレシートが連続で4、5枚流れてきた。

「白儚さん…どうしましょう??」

 今回の注文はパスタ2品、ドリア1品、サンド2品のお作り。新人さんと一緒だ。おそらく、フード入った回数は少ないだろう。全て任せていてはお客様からのクレームが来てしまう可能性もある。それはだめだ。簡単なサンドを任せることにしよう。手が空いたらパスタの盛り付けを頼もう。

「私がパスタ2品、ドリア1品作ります。あとは任せてもよろしいでしょうか?」

「わかりました!こちらのサンド2品は任せてください!!」

 なるべく早く、丁寧に。手を抜かず最高のおもてなしをできるように。フォローしながら、周りをよく見て。注文表を作業の合間に管理し、次から次へとパスタとドリアを作る。黙々と作業すれば、ほかのことを考える暇など無くなる。この時間は私にとって、至福の時間だ。しかし、至福の時間ほど時間が過ぎるのは早く…

「白儚さん。お疲れ様です!上がりですよね?引き継ぎ貰います!」

あぁ、もうそんな時間が来てしまった。時計を確認すると17:30。そうか、もうそんなに時間が経っていたのか。引き継ぎを手っ取り早く済ませ、「お疲れ様です。」と言葉を残し、家に帰る。なんてことの無い日常。普通なら充実していると言えるが…


「叶。おかえり。」

「…ただいま。」

珍しく、母がおかえりと言ってきた。あぁ、嫌な予感だ。おそらく、小言だろう。

「叶。あなた専門学校受かったって言うけど、今後どうするの?家を出るの?」

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