2
病み描写あります。苦手な方はすぐにバックをお願いします。
豆腐メンタルです。アンチコメントは受け付けません。
注意喚起毎度します。忘れてたらすみません。コメントで教えてください。
それでも良ければ、最後までお付き合い下さい。
それでは、どぞ
12:20。
学校のチャイムが鳴り響く。世にも鬱陶しい、放課後の時間が始まりを告げる。3学年にもなると、単位が足りているものは午前の授業で帰れる。部活があるものはお昼を取り、時間を潰さねばならない。
「白儚。お前、今日合唱部来るのか?」
クラスメイトで同じ部活に所属する男子が声をかけに来たが、決まって私の答えはこう。
「ごめぇん!!今日はバイトがあって参加できない!!」
「そっかぁ…残念だな。」
冷たくもなく、軽い感じで私は偽りの仮面をつける。心が痛む。バイトを入れてしまった自分も悪いが…専門校に行くためだ。致し方ない。と言いつつ、部活とアルバイトを両立できない自分に嫌気がさす。
ちらりと、黒板の上の時計を見た瞬間。そそくさと、帰り支度をする。
(もうこんな時間。13時出勤なのに…あと30分しかない。)
「じゃぁ、みんなまた明日!!」
仲のいい友達に挨拶をして、飛び出すように教室を出た。駆け足でアルバイト先に向かう。お昼ご飯を食べる暇など、今の私にはなかった。
「店長。おはようございます。」
「白儚さん。おはよう。今日のポジションフードだけど行けそう??」
「はい!大丈夫です!気合いで回します!」
私のアルバイト先は大手チェーン店のカフェだ。今はピークに差し掛かろとしていたタイミング。今日のシフトメンバーは私を含めて6人。フードメンバーは2人。早めに店内のテーブルを吹き、フードの1人と軽く引き継ぎをもらう。すると。フードの注文のレシートが連続で4、5枚流れてきた。
「白儚さん…どうしましょう??」
今回の注文はパスタ2品、ドリア1品、サンド2品のお作り。新人さんと一緒だ。おそらく、フード入った回数は少ないだろう。全て任せていてはお客様からのクレームが来てしまう可能性もある。それはだめだ。簡単なサンドを任せることにしよう。手が空いたらパスタの盛り付けを頼もう。
「私がパスタ2品、ドリア1品作ります。あとは任せてもよろしいでしょうか?」
「わかりました!こちらのサンド2品は任せてください!!」
なるべく早く、丁寧に。手を抜かず最高のおもてなしをできるように。フォローしながら、周りをよく見て。注文表を作業の合間に管理し、次から次へとパスタとドリアを作る。黙々と作業すれば、ほかのことを考える暇など無くなる。この時間は私にとって、至福の時間だ。しかし、至福の時間ほど時間が過ぎるのは早く…
「白儚さん。お疲れ様です!上がりですよね?引き継ぎ貰います!」
あぁ、もうそんな時間が来てしまった。時計を確認すると17:30。そうか、もうそんなに時間が経っていたのか。引き継ぎを手っ取り早く済ませ、「お疲れ様です。」と言葉を残し、家に帰る。なんてことの無い日常。普通なら充実していると言えるが…
「叶。おかえり。」
「…ただいま。」
珍しく、母がおかえりと言ってきた。あぁ、嫌な予感だ。おそらく、小言だろう。
「叶。あなた専門学校受かったって言うけど、今後どうするの?家を出るの?」