登場人物紹介
新人編開始の準備として、逃亡編の主な登場人物をまとめてみました。
これを読めば大体逃亡編がわかるような、そうでもないような……。
ウィロウ・フォン・イグレシアス
淡い金髪に灰色の瞳を持つ少女。18歳。
整った顔立ちをしているが、よく言えば控えめな、悪く言えば華がない容姿。
系統で言うなら綺麗系。
イグレシアス侯爵家の令嬢であり、王太子の婚約者でもある。
王太子との関係は良好で、同年代の貴族子女からは「あの二人のようになりたい」と憧れを持たれるほどだったが、それはすべて魅了の魔法による仮初のもの。
イルゼとの接触で魅了が解け、悪役令嬢ルートからは外れたものの、どう足掻いても詰んでいる未来に絶望して消えてしまった。
イルゼ
やや明るめ茶髪にヘーゼルブラウンの瞳を持つ少女。16歳。
整った顔立ちをしているが、よく言えば控えめな、悪く言えば華がない容姿。
系統で言うなら可愛い系。
教会育ちのみなしご。立場の弱さから王太子の自演に付き合わされ、「王太子殿下って世間で言われてるほど清廉な人じゃないわ……」と内心ドン引きしている。
あらゆる弱体化を打ち消す祝福を授かった「純潔の乙女」。イルゼがいなければウィロウは悪役令嬢ルートをまっしぐらだったし、転生者は神様から見放されてハードモードな逃亡劇をする羽目になるところだった。間違いなく君がMVP。
アレクシスに絶賛片想い中だが、身の程をわきまえて伝えるつもりはない。
ヘンリー
金髪碧眼の絵に描いたような王子様。18歳。
眉目秀麗・才色兼備な完全無欠の王太子と謳われるが、その実、自意識過剰でええかっこしいな青年。精神的にも脆い部分があり、ウィロウが離れていかないように魅了で縛りつけた。若干10歳にして狂気の束縛やらかすあたりが人間性のヤバさを物語っていると言っても過言じゃない。
婚約者の嫉妬をあおったところ、はからずも魅了が解けるという自業自得の結果を招いたが、アレクシスの妨害で気付いていない。このため、ウィロウの逃亡に気付くのも遅れ、結果的に精神安定剤を失うことに。
とある転生者曰く、「感受性が豊かすぎて俗世で生きるのに向かないタイプ」。
「あとは勝手に自滅する」と、かなり不吉なことを言われているが……?
アレクシス
金髪碧眼の、少し近づきがたい雰囲気をした王子様。17歳。
精神的に脆い部分がありつつも、愛しの婚約者に支えられながら、一生懸命に勤めを果たそうとする兄を応援するつもりだった……のだが、その婚約者殿から分厚いお手紙(告発文)を受け取り、事態の重さに頭を抱えている不憫な人。転生者に目をつけられたのが運の尽きだった。
もうすぐ殺意高めなアドルフが突撃して来て更に頭を抱える羽目になるが、「心強い味方を得た」とすぐに気持ちを切り替え、兄を王太子の座から引きずり下ろすために動き始める。
イルゼに絶賛片想い中。できることならお家騒動に巻き込みたくなかった。
アドルフ・フォン・イグレシアス
淡い金髪に灰色の瞳を持つロマンスグレー。
ウィロウの祖父であり、ヴィルにとっては名付け親。
10代の頃、異世界人が巻き起こした未曽有の大事件に関わった経験から、ウィロウに魅了の魔法がかけられていることを誰よりも早く見抜いた……のだが、犯人が王太子だったため軽々に動くことができず、また相談できる相手も腹心以外にいなかったため、ウィロウの未来を憂い歯がゆい思いを感じていた。
このたび初恋の女の子と愛しい妻にそっくりな孫娘たちを守るべく、王都に向けて出発した。
コード
アドルフの腹心ともいえる、ロマンスグレーの執事。
ヴィルからは「なんでもできるすごい人」だと認識されている。この人が用意するお茶とお菓子に間違いはない(確信)。
初恋の人によく似た少女を守るため、こちらもやる気満々な様子。
ヴィル
本作の主人公。ウィロウの2Pカラー。
現代日本からの転生者だが、ウィロウという少女の身体に間借りするかたちで存在しており、本来であれば表に出てくることはなかった。『本来であれば』。
身体の持ち主であるウィロウが消えてしまったため、ピンチヒッターとして登板。『王太子から逃げたい』という、娘のような妹のような女の子の切なる願いを叶えるべく行動を開始した。ウィロウガチ勢。
元々一般人だったので感情表現は素直な方。猫かぶりはできるが、性格の悪さを隠しきれないこともあり、王太子が絡むと特に顕著になる。……もはや主人公が悪役なのでは?
今日の夜には新人編1話を更新するので、それまでもうしばらくお待ちくださいね。




