ガイア
「$#&!%&$#&%#%&‘&$$’&!」(フェイ!何をしている!)
「%&!%&‘&%&%!$&#%‘&$&%」(あ!お父さん!なんか知らない生き物が辛そうにしてたから話してみたの)
目の前にいる生き物…尻尾からして…多分犬…。
犬の耳を付け、犬の尻尾が生えた人間…それが僕の分からない言葉で話している。
僕がその光景に困惑していると…男の方が喋りかけてきた。
「%&%$&%$#&%#&%&%&%‘%%’&$%&!」(お前は何ものだ。どこの種族に属している!)
僕に話しかけているようだが…何を言っているのか分からない…
「&$&‘%&$%&%%&#$%」(お父さん、会話はできないけど、念話ならできるみたいだよ)
「&%$&#%&」(そうなのか)
そう言うと、その男は口を閉じる。
「これで伝わるか…」
「は…はい!分かります!」
頭の中にその男性と思わしき声が聞こえる。
本当にどういう仕組みなのか全く分からない。
「お前は誰だ…。いったいどこの種族の出身だ?お前のような奴は見たことが無いぞ」
「僕の名前は、忠地和也と言います。種族は…ホモサピエンスと言えばいいのでしょうか」
「ホモサピエンス…聞いたことないな、手を出してみろ」
徐に、手を差し出してきている、これは握手だろうか…
僕は、その男の手を握る。
「何だと…お前の体には全く魔力が流れていないぞ!どうなってる…お前は死人なのか…」
「い…生きてますよ!」
「確かに…心音は聞こえる…血は巡っているという事か。次の質問だ、ここで何をしていた」
「え~と、仲間を探していました。」
「仲間…お前には仲間がいるのか?」
「ええっと、いるというか…居たというか、僕は最近ここにたどり着いたので色々変わりすぎてて頭が追い付いていないんですよ…」
「今こんなことを言うのも何だが、お前はこのままここに居たら確実に死ぬぞ」
「え…ど、どうしてですか」
「まずこの世界で魔力が無い生き物が生き残れるわけがない、最底辺のごみにも負けるだろう」
「そ…そんな!魔力が無いからって…」
「それに、お前相当弱っているだろ。まともに走れないだろうに」
「た…確かに今はまだ思いっきり走ることはできませんが、あと少しトレーニングすれば走れるようになります」
「走れるようになったとしてもなぁ‥‥」
その男は呆れたような顔をしている。
「ねえお父さん!私たちの群れに入れてあげようよ、この生き物も仲間を探しているって言ってたし。私たちと目的は同じだよ」
「確かに目的は同じだが…付いて来られるのか?」
「はい!死に物狂いで付いていきます!」
ここは、この生き物たちについていくべきだろう…とりあえず情報が欲しい。
1人ではこの世界では生きていけないと言われたんだ…この世界についてはこの生き物たちの方がよく知っている。
この世界を良く知っている者たちが生きて行きないって言うんだ、僕はこの世界で生きていけないんだろう。
「私の名前はガイア。この子はニア私の娘だ」
「こんにちは、ニアです。」
「ガイアさんとニアさんですね…どうぞよろしくお願いします」
「それじゃあ、私について来い。長老に紹介する」
「は…はい!」
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