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家の中

「これで良し…こうしておけば、新鮮なまま食べることが出来ます」

――できれば内臓もとっていきたいけど…前の地球の法律では内臓を海に捨てたら駄目なんだよな…確か。もう法律を守る意味もないと思うけど…

「なるほど…背骨を折ることで魚の動きを止めたのか、それに血を抜くことで臭みを取っているんだな」

「見ただけで分かるなんてすごいですね」

「確かに、魚には臭みがあるからな。焼けば多少マシになるが…それでも鼻の利く我々にとっては苦しいものがあってな…」

「確かに…獣人さんは鼻が利きそうですもんね。香辛料とかがあれば臭みも無くせると思うんですけど…」

「ああ…香辛料か、確かにあれで臭みは無くなるが…結構高いんだよな。なかなか買えたものじゃない、めでたい日に少し使われるくらいの代物だ。香辛料はインディアン国が牛耳ってるんでな、相当遠くに行かないと定価で買うこともできない」

「インディアン国…どんな国なんですか?」

「そうだな…空を飛ぶ種族が多い国だ。我々のような力は無いが空を自由に飛ぶことが出来る、魔法も多少は使えるらしいが…住んでいる場所が遠すぎてあまり行くことが無いからな。我々がインディアン国に行くには海を渡って行かなければならない」

「そうなんですか…」

――空を飛ぶ種族って鳥か何かが進化したのか…動物たちがそのままの能力を持って人と同じ頭脳を持ち、魔法まで使えるなんて…いったいどうなっているんだ。

「まぁその話はまた今度だ。今はこの魚を家に運ばないとな」

ガイアさんは再度魚を持ち上げ、一気に運ぶ。

家に到着し魚を直火で焼いていく。

こんなにデカいものを1人で食べられるのかと思っていたが、案の定食べきる事は出来なかった。

「食べないなら私が食べますね!」

4分の1程度しか食べられなかったが、残りの4分の3はニアが食べてくれた。

――いや…1匹丸まる食べてるのにまだ食べられるの…そのお腹の中にどうやって入っているのだろうか…。もしかして…胃が無いとか、お腹の中がブラックホールになってるとか…そんなことは無いと思うが、僕以外の4名とも大食いファイターレベルの胃をみんな持っているらしい。

「それにしても…こんな生き物が居るのですね…私初めて見ました」

「ああ、俺も初めて見た時は驚いたが…どうやら危険な生き物では無いらしい」

「カズヤさんは人間って言う種族らしいよ」

「ん~聞いたことないな……すまんの…」

何を言っているかよく分からないが、4名がそれぞれ話をしている。

普通に話せたら楽なんだけど…。


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