始まりの爆弾魔
2年前の事件から法治国家は消滅した。
キッカケを作った者はBomb demonと呼ばれる2nd generationと呼ばれる新人類達だ。
彼らはそれぞれ特殊な能力を備えており、Bomb demonはマイクロチップ型の爆弾をどこにでも瞬間移動させることができ、起爆時間すら操れる者だった。
Bomb demonを捕まえるのは容易であった。
なぜなら自らマスメディアに顔を出し『今の世の中を変える!私が創造主の一人だ!』と発言し、その場にいたスタッフを全員体内に転送した爆弾により爆死させた映像を全世界に放映したからだ。
Bomb demonはその場で捕まった。
世間は胸を撫で下ろした。しかし、それは間違いだったとすぐに気付かされた。
彼は抵抗して捕まったのではなく、わざと捕まったのだ。
そして、ここから警察は地獄を見ることとなった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『おい!いい加減しろ!』一人の警官の怒号が響き渡る。
【・・・】
『どうやって犯行した!?』
【・・・・】
『証言するまで眠れると思うなよ!!』
【・・・、・・か?】
『なに??』
【お前はアホか!?誰に物を言ってる?】
『なんだと!?』
【俺は新世界の創造主の一人だ。凡人は俺を敬い、頭を垂れ、地面に擦りつけながら謝罪しろ。無礼な態度をとり、すみませんでした。、、、と。】
その発言を聞いた警官が歯ぎしりをしながら、とうとう手を出す。
警官の拳は、Bomb demonの頬を強く、強く殴った。
『おい!口を慎め!ここがどこだか分かってるのか?お前こそ自分の置かれた立場をわきまえろ!』
床に叩きつけらたBomb demonはしばらく下を向き、顔をあげた。
【こうやって毎回毎回見えない所で、暴力、脅迫、自供、捏造が行われていんだろ!?笑
法治国家?法の下の平等?笑っちゃうね】
『あ!?』
【そうだ。面白いゲームをしないか?】
『お前と遊んでる暇はないんだよ!』
もう一度警官が殴る。
【いや、面白いゲームだ。予言しよう。警察は必ず24時間後に俺に謝罪し、許しを請うだろ。ごめんなさい。私達が間違っていました。許してください。、、、と】
それを聞いていた目の前の警官、取調室の外で傍観していた全ての警官は驚く。
『おいおい、精神異常で釈放なんて無理だぞ』
【そんなセコい真似せなくても、司法は俺を裁けないし、おそらくアンタらのお上が俺を直接土下座するだろう。】
『その舐めた態度後悔させてやる』
もう1度殴ろうとした時、
【あー、もうお前いいよ。話にならない】
Bomb demonがそういった瞬間、警官の身体は内側から爆発した。
『!!!!!!』
取調室の外で見ていた警官たちが驚く。
Bomb demonがミラーガラス仕様の窓を見て笑ってこうつぶやく
【さぁ、ゲームしようか!?俺はお前達警察官全員の体内に爆弾を設置した。そうだな!?5分に1人、ランダムで爆発させようか?(笑)誰になるかは俺しか分からない。警察の威厳とテメーの命、どっちをとるかな?(笑)】
それを聞き、その場の全ての者が唖然とする。
【まずは、そうだね。事の重大さを知らせるためにナンバー2を爆発させようか?笑 早くソイツに伝えてあげな。最後の別れをする人に会話したいだろ!?(笑) ほらほら後4分しかないよ!?】
その話を聞いた警官達が取り調べ室になだれ込む。Bomb demonを取り押さえようとしたのだが
「ドッカーン!ぐちゃ!ぐちゃぐちゃ」
取り押さえようとした警官3名が爆発した。
【あはははは!馬鹿だね。俺に触れると思ったか?それに、いい事を教えようか?俺を例え殺しても、爆弾は解除できないよ?むしろ、解除するには俺がしないといけないから、俺を殺したらそこでオ、死、マ、イ♫】
周りの警官全員が青ざめる。
『なにしてんだ??やめろ!!お前正気かー?何が目的だ!?』
震える声で一人の警官が叫ぶ。
【そう!それでいい。このゲームの終わらせ方なんだけど、そうだね。全世界に俺達(創造主)の事を発表して、この国としては、無力で何もできませんでした。存在を認めひれ伏します。とでもいってもらうかな?笑】
【それよりいいのかい?副署長さんになるのかな?あと1分20秒後にこの世からバイバイだよ!?言い残す事あるんじゃない?】
その話を聞き、数人の警官達が走っていった。
『頼む!やめろ!話で解決しよう!』
【おい、何度も言わせるな!俺は創造主だぞ!?お前達は対等じゃないんだよ!】
女性警察官が叫ぶ
『副署長はもうすぐお孫さんが産まれるの!!ずっと楽しみにしてたの!』
【知らないね。じゃあ、早く別れの電話でもしたら?】
その直後、副署長のいる部屋から悲鳴と爆発音が響く。
【さぁ、ゲームの続きをしようか?5分毎に1人死ぬぞ(笑)次は、誰かな?お前か?いや、お前か?】
絶望につつまれる庁舎内。
【さぁ、法治国家の崩壊の始まりだー!!】