楽しい高校生活ダー。ヤッター。
第一章 平和ナニソレ美味しいの?
「何をしようか、といってもいつも通り高校へ行くだけなんだけどな。」
朝食を食べて、鞄の中の荷物の最終確認をし、「行ってきます」と言うだけのいつも通りの作業だ。
といっても「行ってきます」という相手はここには居らず、それぞれの職場や大学にいるのだが。
また、いつもと変わらない退屈な高校生活だ。
元々ネッ友と会話する事が多く、リアルの友達との関係性は薄くなっていった。それに加えて高校生活では、中学で知っている人物がほとんどおらず、新しい友達を作ろうとしたのだが、グループの輪に入れず孤立が深まったのである。いわゆるボッチだ。
が、何事にも例外はある。
俺の後ろに居るゲームガチ勢(自称)の「高瀬遼」や、
学年でのテストのランキングは3位以内には、必ず入っている人物である、『高槻凛』はこのようなボッチ生徒に対してもわざわざ話しかけてくれる。
まさに善人だ。
「ま、俺なら時間の無駄だし絶対にやらないがな」
特に俺なんていう勉強とゲームにしか取り柄がない奴に話しかけるメリットが0なんだがなぁ。
「はあ、、、、言ってて悲しくなってくるな。」
先生の朝のありがたいお話を聞き、ついにきたああああああああああああああ!
高校生活最大の喜び『世界史』だ
日本史?そんなの中学の頃にマスターしたね。
いやー世界史で今回はアレキ「お…」大王の遠征によって「おい」為された ってさっきから何だよ後ろの野郎。
「何か用事がおありですか???」
せっかくの至福の時を邪魔しやがって。この代償は高く付くからな。多分。
「おい、お前このネットニュース見てみろよ。」
差し出されたスマホに映し出されていたのは『アルカディア・ゼロ サービス終了のお知らせ』と大きく書かれた見出しだった。
「???」
『アルカディア・ゼロ』とは「Utopia of war 」の正反対のようなゲームであった。
王道オンラインRPGであり、クエスト、世界、装備、モンスター、そして何より「NPCの中に人が入っているのではないか?」と当初噂にされ現在もネタにされる程のNPCの独自性を持つゲームであった。
「課金システムはそこまで無かったが収益はあったはずだろ。どうしてこんなサービス終了になったんだ?」
「まだこれはネット上の噂の段階なんだがな、実は新作ゲームを作る為にアルカディア・ゼロのサーバーまで組み込む程の巨大サーバーを作ろうとしているみたいだ。」
「ーーーーーーーーーーーん?」
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因みに主人公のやっていたVRMMOは国内サーバーが過疎化しており「あ、お前この前の恨み忘れてねえからな!」という事が多発しておりましたとさ。
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