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はじまり

ある日、目か覚めたらそこは異世界。

なんて、そう都合の良い事なんてあるはずも無くて。

私は鬱陶しいくらい晴れた外を空を見るためにベットから起き上がり、カーテンをあけた。


人間、朝日を浴びないとダメなんだって誰かが言っていた気がする。


窓の外は鬱陶しいくらい晴れている。

蝉の声が響き渡っていて、うるさい。本当にうるさい。騒音。

いっそのこと、曇りの方が外に出る気が起きたのかもしれない。

私のような引きこもりには、曇りのほうが太陽が無いぶん優しいんだよ。

まあ、きっと曇りでも外に出たくない気持ちは変わらないのだけれど。ね。はぁ。



さて今日は火曜日。

まだ1週間の折り返しにも到達していない。どうして1週間を7日にしたんだよ。

一週間は、3日でいいよ。そのうち、3日の内2日は休みが良い。

人間無理しても良い事なんて何無いんだよ。


なんて、盛大につまらない一人言を言いながら出かける支度をする。


顔を洗って、服を着替え、メイクをして髪の毛を整える。

今日はなんだか面倒くさいしハーフアップで良いや。


私が外に出たくない理由は1つだけ。

それは自分の顔面偏差値が低いからだ。

私みたいに顔面偏差値低めの自己肯定感皆無な人間は、例え相手が私のことを見ていないとしても他人の視線が気になって外に出るのが苦痛なんだよ。

まぁ、自意識過剰というか面倒くさい人間なんだけど。



顔面工事や諸々の支度が終わったら、大好きな紅茶を片手にスマホをポチポチする。

写真を投稿してきゃっきゃっしてるどうでも良いリア充自慢を見ると思った??残念ながら違うんだよね。


私はニュースサイトや青い鳥のアプリを見ながら過ごす。

そんな時間が私にはとっても愛おしい。

こんなつまらない人生において、もっとも有意義な時間だと私は思う。

世の中がどのように変化しているのかを知るにはそれで充分だから。


まぁ、こんな感じで格好つけてるけど実際に私が見ているのはゲームのまとめサイトやアニメ、ゲームの話題なのだが。


ここまで、読んでもらえたら少しは私の事が分かってもらえたでしょうか。 

一応読者の皆様に向けて、自己紹介をしておこうと思いマッスル。


私は(ひいらぎ) らる。女の子です。

一応言っておくと、らるは本名。 

歳は20。職業は大学生。

以上。簡潔に自己紹介出来た気がする。どやぁ。



まぁ、そんなこんなで私の1日は始まる。

今日も蒸し暑い満員電車に揺られ1時間かけて大学に通う。

どうしてこんなに満員電車とは人をイライラさせるのか。私は、人の話し声が行き交う場所が苦手だ。


そんな苛立ちから逃れるために私はイヤホンを取り出し、スマホの画面を見た。

お気に入りの音楽を聴けばこのイライラも何処かへ行くだろう、そう思ったのだ。


そこで私はふと気づいた。

見慣れないメールが届いているという通知が来ていることに。


どうせ迷惑メールだろう。

私は最初からそう決めつけていた。

だけど、その時は何故だかそのメールが気になってしまい私はメールを開いてしまった。

それが私の取り巻く環境を全て変えてしまうとは知らずに。


私はメールの内容を読み始めると意識が遠くなっていくのを感じた。

そして、視界が段々と暗くなっていった。


私は死ぬんだ。事故に巻き込まれて。ふとそんなことを思った。

ほら人間って身の危険を感じたら時間の流れがゆっくりになるじゃない??

さようなら私の人生。まぁ。悔いはないかな。私はよく生きた。

・・・なんて嘘。まだまだやりたいことはあったかもしれない。

あーあ・・・。



しかし、残念な事に私の物語はここから始まる。


どうやら神様は私を死なせる気がないらしい。



次に目が覚めたら、私は森の中に居た。

起き上がって辺りを見回して私は驚いた。

排気ガスと背の高いビルに囲まれた私の住んでいた町とは違う、空気が澄んでいて自然豊かな森の中に居たのだから。


「は?」目覚めた後の第一声はそれだった。


おいおいおいおいおい!!

ちょっと待ってくれる????

なんでメール開いたら、意識失うんだ??

でさらに、変な場所に飛ばされるんだ?

意味が分からない。

きっとこれは夢だ。そう夢。

私は朝起きていないのだ。

まだ夢に続きを見ているだけに違いない。


私はそう考えて、自分の頬を思いっきり叩いた。

辺りにはとても綺麗な平手打ちの音が響き渡った。


「いったーい!!!! 」

涙目になりながら、自分の頬をさすった。

どうやらこれは現実らしい。


「私にどうしろって言うんだよ。これって俗に言うあれですか? 異世界に飛ばされたってやつですか? 」なんて1人でツッコミを入れていたその時だった。


遠くから数人の話し声が聞こえてきた。

その話し声は少しずつこちらに近づいてくるではないか。

非常にまずい。これはまずいぞ。


さぁ、この時私に考えられる選択肢は2つ。

ちゃらーん!!!


1つ目は、近づいてくる敵か味方かも分からない人にこの場所がどこなのかを聞く。

2つ目は、隠れる。


どっちを選んでもリスクが高すぎる。

1つ目は、敵だった場合、命の保証はない。いや、そもそも私の敵は誰なの?というところから話は始まるが、よく分からない世界なので用心したいところ。

もしかしたら敵はこの世界そのものなのかもしれない。

色々突っこみたいことはあるけど、まぁとりあえず立ち止まったら死ぬからこのままで!!!!


2つ目は、一生このよく分からない状況のまま取り残される。


さぁ、どっちを私は選ぶ?? 


そして、目をぎゅっと瞑り深呼吸をすると私は覚悟を決めた。


「すみません! 」私は命の保証を捨てて、近づいてくる人間に話しかけることにした。


このまま隠れていても、何もすすまないからな!!!

もしかしたら白馬の王子さまが助けてくれるかも??

いやまぁ、それは顔面偏差値が高い美少女の場合だけだろうが。

この際そんなことは言ってられない。やるしかない。



そんな私が声をかけた相手は、どこかの騎士様だった。

腰に重たそうな剣をつけている。

目は燃えるような赤色で細く、体はとっても大きい。

よく鍛えられている筋肉だということが、服越しにでも見て分かる。

そう私は筋肉フェチだからな!!!!どやぁ!!!!!

騎士様の髪の毛は漆黒の黒。

とにかく、迫力がある人だった。

そして、そんな迫力がある彼は声をかけた私を睨んでいる。


さっそく私は選択肢を間違えてしまったのかもしれない。

やっばいな…これは。コワイ。こわいすぎる。

もしかして、声かけたらダメだったぱたーん??

え、これ殺されたらもう一度リトライ出来るの?

私の記憶にある乙女ゲームの記憶を探りながら懸命に考え続ける私を怪しむように、彼は私の姿をじろりと見ると私に問いかけた。


「迷子なのか? 」彼は腰の剣を触る仕草をした。

私はこくりと頷くと彼の顔を見た。


あぁ、殺されないと良いな。

私まだやりたいこと沢山あるんだけどな。

お願いします、何事もありませんように。


私はただ祈ることしか出来なかった。


すると彼は私の予想を裏切り、優しい笑顔で微笑んだ。

案外やばい奴じゃないのかもしれない。

うん、もしかしたら大丈夫なのかもしれない。


この雰囲気からいうと、「そうかそうか。大変だったな…」彼はそう言い、私に手を差し伸べてくれる…と思ったのだけれど。

どうやらこの世界はそんなに甘くは無かったようで。


「大変だったな。まぁ、俺には関係ない話だ。せいぜい頑張れ。じゃあな」彼はそう言い残し、その場を去ろうとした。


いやいやいやいや。何言ってんの!

か弱い女の子が迷子になってるんだよ!助けるとこでしょうが!!!

何言ってんの!!こいつほんとに騎士!!?

一体こいつはどんな人を普段は護衛してるんだよ!!!!


「えっ…あの…助けては頂けないのでしょうか?」私は彼に問いかけると彼は面倒くさそうな顔でこういった。

「ゴリラみたいな女を助けて、俺に何の得があるんだよ」と。


その瞬間私は全て悟った。 


あ~もうだめだこいつ。役に立たない。

私は声をかける相手を間違ったらしい。

もう私はだめだ。諦めよう。

短い人生だった。最後に大好きなカルボナーラを食べたかった。うぅ…。



よっぽど私の表情が面白かったのか、役にたたない騎士様はお腹を抱えて笑っている。


「何が面白かったのよ!!」私が睨みながら聞くと彼は、「いや~からかいがいのある奴だと思っただけだ。行くとこがないなら、俺の所に来ると良い。お前1人くらいなら養ってやれる。ほら、早く。」っと言って手を差し伸べてくれた。


待て、今私はからかわれていたのか。

全然気づかなかった。なんなの?

まぁ、助けてくれるらしいし、この世界で助けてくれる人は彼しかいないから。とりあえず今のところは、大人しく甘えておこう。


私がひとりで決心をしていると、突然1人の部下が叫び出す。


「ギース様!! そんな素性の知れぬものを城に招くなど危険すぎます。」彼の部下はそう言いながら私を睨みつけてくる。

「そうです! あなた様はご自分の立場を分かっていらっしゃいますか??」と続けて皆が口々に告げる。


しかし、ギースと呼ばれた彼は何も気にすることなく笑っている。

そして、「別にたいしたことはない。その気になればいつでも処分することは出来るからな。暇つぶしには丁度良いんじゃ無いか?」と、答えた。


彼があまりにも楽しそうに答えるものだから、周りの部下も何も言うことが出来なくなって黙り込んでしまった。


うん、わかるわかる。彼怖いもんね。

逆らったら何されるか分からないもんね。うんうん。

というか、私は元の世界に戻れるの??

とりあえず、この人のそばで何か情報を得ていかなくては。

顔面偏差値が低い私に出来ることは何も無いから、とりあえず召し使いでも何でも良い。

やれることはなんだってやってやる。


こうして、決心をした私は彼、ギースの元へと引き取られることになったのです。


これから私はどうなるのでしょうか??(白目)

はじめまして、花恋です。


昔こちらのサイトで投稿させて頂いていましたが、色々あって名義を変更し再スタートする事になりました。

色々あってって別に意味深じゃないですよ!(^^)


さて、少しだけ小説の中身についてお話したいた思います。


今回の主人公は自己肯定感が低い故に、色々こじらせてます。

だけど、そんな彼女が異世界で3人と出会いどのように変化していくのかということを楽しんで頂けたら…と思います。


あとは、伏線なんてすけど!!!(宣言するなって感じですけど)

私がタイトルを異世界転生にしたのにはちゃんと意味があります。

少なくとも、ん?って思ってる人がいると思います。主人公死んでねぇじゃん!!と。

まぁ、仰有るとおりでして笑

これから色々明らかになると思いますので、楽しみにして頂けたらと思います。


私のお花畑の脳内ワールドにお付き合い頂けますと嬉しいです(^^)


投稿の頻度としては、2週間に1度土曜日の夜にでもあげられたらなぁと思っていますので楽しみにしていてください(;_;)


あと、誤字脱字には注意しておりますが本当に多いので気づいたらそっと教えてください(*´ω`*)


そんなわけで、よろしくお願い致します!!!

今回はこれにて!!!!


どろんっ!!!!

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