非日常の始まりと発狂
何となくクトゥルフ系を書いてみたかった。という事でやります。自由人ですから。そんなにグロくはしません。
基本日常、週三でちょいグロ&非日常くらいのノリで行きます。
今日は帰ってあのゲームの期間限定イベントをしなきゃならないんだがなぁ…
そんな事を思いながら、俺は俺の太ももに穴を開けたそのモヤを狂気から少しだけ抜け出した目で見つめながら、いつからこんな非日常に巻き込まれるような事態を引き起こしたのか皆目検討がつかないながら、何らかの理由があるのでは無いかと自身のいままでの人生を思い返していた…
カイキこと野村 海気という名前と平凡な野村家の長男として生まれ16年の歳月を生きた俺は何の変哲もない平凡を地で生き、ラノベ主人公のように実は特殊なのに自覚していなくてーとか、実は幼馴染が何かの組織のーとかもなく何の特異性も力も将来の夢も持たずにただただ生きて来た。
いつもと違うのは、今日はラノベの新刊が出た為塾の帰りにお店に寄り、いつもより少し遅いくらいに帰路に帰ろうとしていただけで。
辺りが真っ暗で見えなくなるような道を一人ライトで前を照らしながら、ラノベの内容を早く読みたい一心で自転車を漕いでいた。
そしたら目の前に夜の闇よりも暗い何かがあり、最初は人か何かだろうとブレーキをかけると突然それはナニカを伸ばして俺の自転車ごと俺の太ももを貫いた。
「は?」
まず意味がわからず突然の出来事に固まっていると尋常でない痛みが俺の太ももに走り、この状況が夢でない事を猛烈に伝えてきた。
俺は絶叫を上げながら自転車から転げ落ち、太ももに無残に空いた空洞の部分を抑えながらソレを見た。
その瞬間に俺の中の何かが音を立てて壊れたーーーーーー
それはこの世界のどれとも形容のできない黒い不定形のモヤで、見る人の精神を削っていくような気味の悪い動きをしながら、さも絶叫を上げた俺を嘲笑っているかのようだった。
だが俺はそのナニカを見た瞬間に心の何処かが壊れてしまい、ソレに対する恐怖や怒りなどは無く、あるのはその不定形の何かに対する興味だけで、そのナニカは叫ぶ事をやめた俺を不思議に思うように動きを止めた。
その瞬間を逃すはずもなくその不定形の物質の俺の太ももを貫いた部分をひっ掴みーーーーーーーーーーーーーー
「イタダキマス」
ヘラヘラと笑いながら齧りつき、タコの足みたいな食感だと思った。
やべぇ神話生物あんま知らないのにノリでやっちゃったよ。
でもこれから調べて書けばいいかと楽観視しながらやっていきます。
あまり博識でないので存在しなければこの世界特有の神話生物って事で1つ