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二度目の悲劇まで、あと4年 ~中学編~  作者: 社会不適合のおれんしぃくん
プロローグ&沖田のザ・日常
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むかしむかし・・・つい3年前のこと

この物語は中学、高校と続いていくので最後までお付き合いしてくれるとうれしいです。

俺はこの日、組織の一員としての最後の仕事を終えた。

『――対象の殲滅を確認。任務を終了します』

『お疲れさん、帰って生きて』


最後の任務の内容も殺しだった。もう殺しはこりごりだ。

『今日が最後だったな、どうだ?この汚い世界から抜け出せる感想は?』

『素晴らしく、いい気分だ』

両腕を広げ、風を感じながら答える。夜風が気持ちいい。


俺は今日、人殺しを卒業する。この汚れた業界から足を洗うのだ。

『俺より先に明るい世界に出やがってこの野郎死ね』

『じゃあ先輩も早く辞表を出すべきですね、あと気安く死ねなんて言わないことです』


先輩が恨みごとを垂らしてるが気にしない。

『仲間たちを置いていっていいのかい?』

『いずれあいつらも出てくると思いますし』

俺は仲間を暗い世界に置いたまま、明るい世界に脱出する。正直、悪いと思っているがもう引き返す気はない。後悔はしているが後戻りはしない、ってやつだな。


『じゃ、俺は任務報告したらすぐに出て行くから』

『寂しくなるな。明るい世界に行ってらっしゃいよ』プッ

そういって、先輩からの無線は切れた。俺は耳元の無線機から手を離し、国会議事堂の屋上から東京の夜景を見た。

桜がないのが不満だが、明るい世界への門出にはピッタリに思える。


ピピピ『聞こえているかね』

夜景に見入っていたのに邪魔が入った。まったく、誰からですか?こんな時に。

『はい、聞こえてるけど聞きたくないでーす』

『安東だ、わかるか沖田』

安東、その名前を聞いたとたん俺は萎縮してしまった。

なぜなら、安東とは現総理大臣その人だ。

国の政治方向を決める超大物。仕事柄、会うこともあるがそんなに深い仲ではなかった気がする。


『聞いてほしいことがある』

総理からの直々のお頼み、これは聞かないわけにはまいりません。

『――――――――――』

一瞬、耳を疑った。総理が言った内容は広まれば今の国会は意味をなさなくなることだった。

『なぜ、それを私に?』

その問いについては総理はノーコメント、言いたくないってことか。

『それで、総理は一体何を?』

この問いについては答えてくれた。

『貴様に、最後の任務だ』

・・・・答えじゃなかった。お願いだった。

総理、もうこの業界からは足を洗うんですけど。

そう愚痴を言いながら、俺は総理から任務を受託した。

総理からの頼みとか断れないですしおすし。

あとがきって、なに書くんでしょう?

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