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正義と悪について

作者: ぎぶそん

小さい頃、勧善懲悪のヒーローモノに嵌った。

多分、僕だけじゃなくて皆もそうだったと思う。

弱気を助け、強きをくじく。悪事を働くものに、悪魔に、正義の鉄槌を。

小さい頃の僕たちは、・・・僕はそれになんの疑問を持たず、ただただ皆を颯爽と駆けつけ、悪魔から人々を助けるヒーロー達に夢中になっていた。


時が流れて誰しもが大人になる。すると、モノの見方というのは変わってくる。

そこには勧善懲悪に何の疑問を持たず、ただただ悪であるだけでその全てを否定し、罰を与える存在に憧れた少年は居なくなっていた。


大人になるというのは、今現在までに長く生きてきている、ということ。つまりは必然的に得る知識量も増えていくということ。例えば「弱気を助け、強きをくじく」。

弱者に加勢して、強者に威圧を与えその勢いを削ぐ意味、と聞いて少し驚いた。

思い描いていたヒーローの教示とは違っていた。


話が逸れた。兎に角、今までは知りたいと思いもしなかったことでも知ってしまうようになった。

例えば、悪であるその背景や原因について、など。


ひとくくりに悪といっても、色々な種類があった。

破壊衝動に駆られた者、衝動的に行った者、日々のストレスに耐え切れなかった者。

精神状態が正常で無くなった者、誰かを貶めようとする者、圧倒的弱者に対して圧倒的強者であろうとした者。本当に様々だ。

そんな中に一つ、どうしても心を奪われる悪があった。


「必要悪」。


これに関しては人それぞれ解釈のほどは違うと思う。実際に一度、親しい友人に意見を聞いたら少し違った。とにかく僕はこれに強烈に惹かれた。


「正義」を「正義」たらしめる、相対する為の「必要悪」。


惹かれ、魅了されたが最後。それに飛び込むのが(おとこ)ってものだ。

違うかい?僕はそう思うけど。


だから僕は「必要悪」になった。


言っておくが、僕に犯罪願望はないからな?

じゃあ「何」になったか気になるかい?

なら、少しそこで今から行われることを見ているといい。




「よく来たな!ヒーロー!!だがここから先、この悪魔将軍様が来たからにはこれ以上貴様たちの思い通りになるとおもうなよ?!」



ここは、デパート内の舞台上。

あの頃の僕のように、勧善懲悪のヒーローモノに嵌った子供達がたくさん見ている。


さぁいくぞ、「正義」よ!

今この場では「僕」が居るから君たちは分かりやすく「正義」なんだ。


「フハハハハっ!なんだ、その程度か?」


あの子達を失望させてくれるなよ?


「それではこちらからいかせて頂く!」


心の中で一人叫ぶ「それいけ悪魔」

あらすじにもあるとおり、一度書き上げたものに手を入れ直したものです。


いかがでしたでしょうか?

私もヒーローモノは好きでございます。

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