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おそらのきみへ  作者: ひかり
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ゆあとのわかれ

ひかりはさくらを探して歩き回っていた。

さくらはそうたのゆりかごのところでそうたの相手をしていた。

「さくらー。」

ひかりはさくらを呼んだ。ひかりに気づいたさくらは手を振った。

「ねぇ、せいらはどこに行っちゃったの?」

ひかりは先ほど見ていた夢をはっきりと覚えていた

「生まれ変わりに行ったんだよ。」

さくらが言った。

「違うママとパパの子供になるんだって。」

「どうして?」

ひかりには違うママとパパの子供になることが理解できなかった。

「ひかりのママとパパじゃダメなの?」

ひかりが聞いた。顔は覚えてなくても優しくて温かい声のママとパパのところにはもう生まれることができないことがとても悲しかった。

「さくらはね。ちょっとだけ寂しいよ。ちょっとだけママに会いたいよ。でもね、悲しいことも思い出しちゃうの。」

さくらが言った。

「ママといて悲しかったの?」

ひかりが驚いて聞いた。

「みんな逞のことばっかり可愛がっていたから寂しかったの。でも、ママもさくらがいなくなって寂しそうだったの。ママはさくらにゴメンねって言ってくれてたの。うれしかったけど寂しいの。」

ひかりはさくらの言っていることをなんとなく理解した。

「さくらはどうして死んじゃったの?」

ひかりが聞いた。

「鳥さんになりたかったの。」

さくらがニッコリ笑って言った。

「鳥さんになって、雲のところで休憩したいなって思ったらね…ここに来てた。」

ひかりにはさくらの笑顔が少し寂しそうに見えた。

2人はその後、積み木やブロックで遊んだ。

ゆあがキョロキョロと辺りを見回した後、おっちゃんのところへ走っていった。

その様子をおもちゃ箱の影からひかりとさくらが見ていた。

ゆあとおっちゃんの前に佐藤が現れて、ゆあは佐藤のところへ歩いていき、佐藤と手を繋いだ。

「ゆあ、行っちゃうんだ。」

さくらが呟いた。ひかりが驚いてさくらの顔を見ようとしたが、さくらがゆあを指差した。

すると、ゆあと佐藤が消えた。おっちゃんがポツンと取り残されていた。ゆあを見送っていたおっちゃんは笑顔だったが、ひかりにはおっちゃんが少し寂しそうにも見えた。

「行っちゃったの?」

ひかりが聞いた。

「行っちゃったよ。」

さくらが答えた。

その後、ゆあは『おそら』に現れなかった。

『『おそら』に来た子供はね、ずっとここにはいられないんだ。』

ゆあとももう会えないことにひかりはやっと気づいた。

「寂しいね。」

ひかりはそうたを相手しながら呟いた。


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