表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おそらのきみへ  作者: ひかり
37/53

あなのけしき

「さくら。」

ひかりは1人で寝転がっているさくらのところへ来た。

さくらはひかりを見てムクッと起き上がった。

「さくら…あのね…」

ひかりはもじもじしていた。そんなひかりをさくらはじっと見ていた。

ひかりは決心したように言った。

「さくらはママのこと覚えているの?」

さくらは驚いた顔で、

「ひかりも思い出したの?」

と聞いた。

「ママとパパのね…顔が分からないの…」

ひかりは悲しそうな顔をした。

さくらはしばらく黙っていた。

「お目目、つぶってたんじゃない?」

さくらはぎゅっと目をつぶって言った。

ひかりもぎゅっと目をつぶった。

「真っ暗だね。見えないよ。」

ひかりが目を開けるとさくらがニッコリ笑っていた。

「ひかりは穴掘ったの?」

「穴?」

さくらは床を指さした。

ひかりはこうたろうが床に穴を掘って眺めていたのを思い出した。

ひかりはしゃがんで床に穴を掘ってみた。

しかし、掘っても掘っても何も出てこなかった。

「あれ?おかしいなぁ…」

さくらが穴を掘った。するとある家の中の様子が映し出された。

ひかりは驚いてさくらにしがみついた。

女の人とさくらたちよりも大きな男の子がいた。

「あれがさくらのママと逞。」

さくらはひかりにニッコリ笑って言った。

ひかりはじっと2人を見つめて、

「さくらはママとパパに会いたいの?」

と聞いた。

「ママに会いたいけどさくらはもう死んでしまってるから会えないって。逞とは一緒に遊びたかったな。パパは…会いたくない。」

パパの時のさくらの顔は悲しそうだった。

「ひかりはパパも好きなの?」

さくらが聞いてきた。

「分からないけどいつも声が聞こえてたの。」

ひかりが答えた。

「おっちゃんなら何か分かるかも。」

さくらがひかりの手を引っ張って歩き出した。


「おっちゃんいないね。」

さくらとひかりは『おそら』中を歩き回ったが、おっちゃんに会うことが出来なかった。

途中で瀬藤やそうたと遊んだりしたので、2人とも疲れて寝てしまった。

『ママ…パパ…』

ひかりは夢の中でもママとパパを思い出そうとしていた。

『どうしてひかりはここにいるんだろう?』

ふと、疑問に思った。

気づいたときおっちゃんに抱っこされて『おそら』に来たが、自分が死んだことと『ひかり』という名前しか分からなかった。

片方しか履いていない靴下にも『ひかり』と書かれていた。

「なんで、ひかりは死んだの?」

さっき、さくらに聞かれたが、ひかりは分からなかった。

『分からないよ…』

ひかりの目から涙がこぼれた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ