冤罪の部屋
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです（BGMのみ）。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル：冤罪の部屋
「ふ〜ん、なかなか良い部屋ね」
業者「そう言って頂けて嬉しいです」
私は地方から上京し、
都内のアパートに引っ越してきた。
セキュリティも良く、
立地条件も良く、
普段生活する上では申し分ない部屋だ。
私はそこに決め、
荷物なんかはあとで送ってもらった。
しかし、これが恐怖の始まりだった。
（数年後）
「ん、なんだろこれ…」
朝起きると、手に土がついている。
部屋の中に土なんてもちろん無いのに…
なんて不思議に思いながら、
とりあえず分からなかったので洗い流した。
でもまた翌日の朝。
同じ様に
手のひらに土がついていた。
「ちょ、これなに？？」
私はちょっと只事じゃないと思い始め、
各部屋の中を徹底的に見回し、
ベランダから部屋に入る通路も確認し、
自分の部屋にある所有物も再確認。
まず植木鉢なんかの類は無い。
ここはもともと新築で
ベランダに土も落ちておらず、
ベランダから部屋に入る時に、
手に土がつくなんて可能性は極めて低い。
いや「無い」と言って良い。
各部屋の中にも土は落ちていなかった。
「…服にでもついてたのかなぁ」
「でもパジャマだし…」
「布団についてるなんてこと…」
有り得ないこの状況に四苦八苦。
でもそれから毎日
朝起きて見ると、
自分の手のひらに土がついている。
そしてある日、
テレビを見ていると
速報ニュースが飛び込んできた。
山中で、
連続殺人事件の被害者の死体が
見つかったと言うのだ。
「こわ…」
被害者は女性で、今捜索中だが、
おそらく犯人は男性。
私は私で日頃、気をつけようと思った。
それから数日が過ぎ、
私の部屋に警察が飛び込んできた。
「ちょっと何なんですか？！」
警察「逮捕状です」
「は、はあ？！」
警察「殺害現場から、あなたのものと思われる指紋が見つかりました」
「ちょ、ちょっとそんな…！」
実は私、学生の頃、
万引きで1度だけ捕まったことがある。
いわゆる前科者だ。
その時とられた指紋と
照合してみたところ、
現場に残されていた指紋と
一致したらしい。
「わ、私はやってません！やってない！！」
本当にやってない。
あれからずっと真っ当な生活をしてきて、
今では社内で働くOLで、
殺人なんてそんなこと
元からできる性格じゃない！
本当に、やって居なかったのだ！
でも証拠社会。
証拠が出た以上、私は連行。
そしてさらに恐ろしい事が、
その後に起きたのだ。
（取り調べ）
警察1「何人ヤッたんだ！？」
警察2「まだ他にも隠してる被害者が居るんじゃないのか！？」
「やってません！知りません！本当にやってないんです！！身に覚えが無いんです！」
連行されてすぐ後、私が住んでた
あの部屋のアパートの押し入れの中から、
女性のものと思われる遺体が発見された。
その女性の遺体には土がついており、
その土の行方を辿ると
列島山脈と呼ばれる特定の場所に
よく見られる赤土だと判明した。
そしてその女性が
殺害されたと思われる現場に残された
靴跡と、私が所有している
ウォーキングシューズの跡が一致したらしく、
その私の靴にもその山中の赤土がついていた。
「私じゃありません！信じてください！」
その遺体は絞殺されており、
その時に被害者の服についた汗が
分析の結果、
私のものである可能性が高いと判明。
「そ、そんなバカな…」
私はその山になんか行った事がない。
他にも被害者が居ると想定し、
警察は目下捜索中。
私はずっと取り調べを受けていた。
実は、私が引っ越してきたあの部屋は
その昔、連続殺人犯が住んで居たと言う。
その男は極刑に処されて亡くなっていた。
アパートは又
新築し直したらしいけれど、
私の時もそうだった。
あと何人、同じ様な犯人が
あの部屋から生まれるのか。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=bM85rmDJpKQ
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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