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一応水着回だけど、ヒロインがどんな水着姿なのは各々の想像力に任せます


 純白のガラス玉を手にしたベーキウ一行は、次なる目的地へ向かっていた。次の目的地はリトマメ大陸。そこに海のサファイアがあると聞いたのだ。


 ユージロコの知り合いに船を出してもらい、ベーキウたちはリトマメ大陸へ向かっていた。


「いやー、まさかあの事件を解決した英雄を乗せることと、あんたらがユージロコさんの知り合いだなんて知らなかったなー!」


 と、船の総舵手は笑いながらこう言った。最初、いきなり有名人であるシアンが現れたため、船の作業員たちは目を丸くして驚いた。だが、ベーキウとキトリが自分たちはユージロコの知り合いであることを告げると、快く協力してくれたのだ。


「船を出してくれてありがとうございます。本来なら、リトマメ大陸までかなりの距離だから、お金の方が……」


「大丈夫だよ! 俺たちにはなじみにしてくれている太客がいるんだ! おっと、これ以上は言えない。あんたら相手でも、客のプライベートや情報は口出しできないんだ!」


「大丈夫です。私たちも他の人のプライベートを知っても、興味はありませんから」


「それなら安心だ! 中には、他人のプライベートを知ろうとする悪い奴もいるからな!」


 そんな話をしていると、総舵手はあることを思い出し、こう言った。


「そうだ。今から向かうリトマメ大陸は、リゾート地としてもかなり有名だ! 嬢ちゃんたちは大丈夫そうだけど、イケメンの兄ちゃんは気を付けろよ。あんたみたいなイケメンが上半身まっぱで現れたら、リゾート地の美女は秒でメロメロになっちまうからな!」


 総舵手の言葉を聞き、ベーキウは冷や汗をかきながら小さく笑った。だが、クーアとキトリがベーキウの近くに移動してこう言った。


「大丈夫じゃ! わらわがこーやって見張っておる!」


「変な虫はつかないようにしますので」


「はーっはっは! こりゃーたくましい愛人がいるなぁ!」


「愛人ではない! 本妻じゃ!」


「だァァァァァれが本妻じゃァァァァァ! 私が本妻に決まってんでしょうがァァァァァ!」


 クーアの言葉を聞いたシアンは、叫び声を上げながらクーアを蹴り飛ばし、倒れたクーアの足を掴んで船の外に落とそうとした。


「ギャァァァァァァァァァァ! 待て! このまま落とすと最悪なことになる!」


「最後に殺すと約束したな?」


「誰もそんな約束してないわ!」


「あれは嘘だ」


 と言って、シアンはクーアの足を離した。クーアは悲鳴を上げながら海へ落ちてしまったが、魔力を開放してすぐに船に追いついた。


「このクソ勇者ァァァァァ! わらわを殺す気かァァァァァ!」


「チッ、船のスクリューに巻き込まれてしまえばよかったのに」


「お前、勇者としてもヒロインとしても言ってはいけないことを言うなァァァァァ!」


 クーアはとんでもないことを言ったシアンの首を掴み、大声で叫んだ。




 数分後、ベーキウたちはリトマメ大陸の港に着いた。ここでユージロコの知り合いと別れ、本格的にリトマメ大陸での冒険が始まろうとしていた。


「さて、どこに行く?」


「まずは情報が欲しいわね。人が多いところに行きましょう」


「そうじゃな。ここはリゾート地。海のサファイアについて知っている人も少なくないじゃろう」


「俺も賛成だ。ジャオウたちが先にここにいるかもしれない。早く動かないと」


 会話を終え、ベーキウたちは人がいそうな場所へ向かった。港近くの宿屋へ向かい、いろいろと話を聞いた。海のサファイアに関する情報を得ることはできなかったが、リゾート地のことを聞くことができた。


「この近くにリゾートがあるのか」


「行ってみましょう」


 ベーキウとシアンは普通に会話をしていた。だが、シアンは心の中でこんなことを思っていた。


 うっひっひ。リゾート地なら、際どい紐のような水着も売っているはず。露出度が高い水着を着て誘惑すれば、真面目なベーキウも野獣と化す。うっひっひ。


 そう思っていると、キトリが近付いてこう言った。


「変なことを考えないでね」


「ふぇっ! べ……べべべーべ、べーべべ別にそんなこと考えてないわよ! 変なことを言わないでよキトリ。私は勇者よ。エッチな水着でベーキウを誘惑するなんてこと考えるわけないでしょー!」


「さっき仲間を殺そうとしたくせに」


 と、冷ややかな目をしたクーアがこう言った。シアンを軽蔑しているクーアだったが、このおばさんも心の中ではこんなことを思っていた。


 リゾート地か。それならギリギリ乳首が隠れるような水着を着て、ベーキウに迫れば股間の槍が覚醒するじゃろう。そうしたら、後はベッドの中でぐひひのひ。


 そう思っていると、キトリが作った闇の拳がクーアの顔面に命中した。


「真面目にやりなさい」


 バカ二人がバカな妄想を続けたせいで、ついにキトリの怒りが爆発したのであった。




 リゾート地、水着に着替えたベーキウたちが砂浜の上にいた。


「うえー、結構あちー」


 レンタルした水着を着たクーアが、苦しそうにこう言った。ちなみに、クーアの水着は普通の赤くて色っぽくないビキニである。


「だったら、宿の部屋で休んでなさいよ。情報収集は私たちでやっておくから」


 苦しそうな声を上げるクーアを見て、シアンがこう言った。ちなみに、シアンの水着は白いビキニである。


「無理そうだったら、早く休んでね。日差しが結構熱いわ」


 と、黒いワンピースの水着を着たキトリがこう言った。青いトランクスのような水着を着たベーキウは、手で日差しを遮りながらこう言った。


「リゾート地ってのはやっぱり熱いな。立ってるだけでも汗が流れる」


 そう言っていると、ベーキウの顔を見たお姉さんたちが一斉に歓声を上げた。


「きゃー! 結構なイケメンがいるじゃなーい!」


「わお! 筋肉モリモリ! 私好みのタイプよ!」


「まぁ、こんなところにハンサムさんがいるとは思わなかったねぇ。じいさんの若い頃よりずっとハンサムじゃ」


 そう言いながら、お姉さんたちはベーキウの周りを取り囲んだ。キトリはやはりこの展開になったかと思いつつ、お姉さんたちの一人に肩を叩いてこう言った。


「すみません、私たちはある情報を探しにここのリゾートへきました。何か知っていることがあれば、教えてください」


 と言ったのだが、キトリの言葉を聞いてもお姉さんたちは反応しなかった。それどころか、別のお姉さんが話を聞いて集まっていたのだ。


「かっこいい! ねぇ、私を抱いてください!」


「どうやってこんなにムキムキになったんですか? もしかして、下の方もムキムキですか?」


「わぁかっこいい! 掘り出し物だワ」


 ベーキウの周りのお姉さんたちの盛り上がりは一気にヒートアップしていた。話を聞かず、ベーキウを見てキャーキャー騒ぐお姉さんたちを見て、シアンたちの怒りが爆発した。


「おいこらァァァァァ! 勝手に人の男に触るんじゃないわよォォォォォ!」


 シアンは叫び声を上げながら、魔力を開放した。シアンの迫力に負けたお姉さんたちは、一斉に逃げて行った。


「はぁ……はぁ……あの腐れビッチ共が。また私のベーキウに近付こうなんて考えたら、上半身を砂浜に埋めてやるわよ!」


「恐ろしいことを言うなよお前」


 ベーキウが冷や汗を流しながらこう言った直後、遠くから女性の悲鳴が聞こえた。キトリは別のお姉さんがベーキウを見て、歓喜を上げたのだろうと思ったのだが、海の方を見て驚いた。


「何……あのセンスのないガイコツのマーク?」


「ガイコツのマーク?」


 シアンは海の方を見て、何かが近付いてくることを察した。その時、ライフセーバーの声が聞こえた。


「皆さん! 海から離れてください! 海賊、ハンガーの一味が現れました!


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