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ドジが意外な奇跡を起こす


 イジゲンとゴエゲートの攻撃は失敗してしまったものの、アルジームとルーシィがレイダーズの元に現れた。それからすぐ、ベーキウたちがレイダーズに追いついた。


「空を飛ぶじゅうたんか。変なものを持ってるのー」


「貰ったもんだ。文句あるか、クソ親父!」


 と言って、アルジームは剣を手にしてレイダーズに斬りかかった。言葉を聞いたレイダーズは冷や汗をかきながら、小さく呟いた。


「お前もワシの隠し子? ワシ、自分でも驚くほど種をばらまいたんじゃのー」


「ばらまきすぎよ!」


 レイダーズの呟きを耳にしたシアンが、レイダーズに斬りかかった。レイダーズは攻撃をかわしたが、動きを読んでいたベーキウとジャオウの同時攻撃がレイダーズを襲った。


「んおっ!」


 剣の軌道を見たレイダーズは、驚きつつも攻撃に対処した。しかし、レイダーズの両腕に切り傷ができた。


「しくじったか!」


「次がある。まだ諦めねーぞ!」


 ベーキウとジャオウはそう言いながら、武器を構えた。


 まずいの。あの二人、ワシの動きを学んでおる。今のタイミングで攻撃を仕掛ければ……達人レベルの剣士でも大きなダメージを喰らっておる。


 攻撃を受けたレイダーズは、心の中でベーキウとジャオウが、この戦いで成長していることを確信した。そんな中、ルーシィが不思議な力を使った。


「皆さんをパワーアップさせます! これであのエッチなおじいさんとまともに戦えるはずです!」


「すまぬ。ありがたい!」


 ジャオウはルーシィに向かってそう言ったが、ベーキウとアルムは嫌な予感がしていた。


「ルーシィって……まだドジが治ってないんだよな?」


「多分そうです」


 そんな話をしていると、いきなりベーキウの右腕が膨張した。


「おわァァァァァァァァァァ!」


「ちょ! どうしたんですか?」


「はわわわわわ! すみませんベーキウさん! 力を右腕に集中させてしまいました!」


 ルーシィは慌てながらベーキウに向かって頭を下げた。その時、レイダーズは今が逃げるチャンスだと思い、猛スピードで走り出した。


「あ、逃げた!」


「逃がすかァァァァァァァァァァ!」


 シアンは魔力を開放し、落ちていた木の枝をレイダーズに向かって投げた。


「シアンちゃーん! そんなもんがワシに当たるわけがないよーん!」


 レイダーズはそう言いながら走っていたのだが、その時にルーシィはレイダーズに向かって光を放った。


「今の光は?」


「動きが遅くなれと祈りを込めたビームです。当たればいいんですが……」


 ルーシィは放たれたビームを見ながら答えた。ビームはレイダーズではなく、シアンが投げた枝に命中した。


「私が投げた枝に……」


「こりゃーミスったな」


 ジャオウは残念そうに呟いた。だがその時、シアンが投げた枝は突如倍以上の速度でレイダーズに向かって飛んだ。


「はァァァァァァァァァァ? な……何じゃァァァァァァァァァァ!」


 いきなりスピードを上げて飛んでくる枝を見て、レイダーズは驚いた。枝を見たアルジームは察した。ルーシィがドジをして、速度を遅くするのではなく、速度を早くするビームを放ったのだと。失敗したかと誰もが思ったが、枝は動揺するレイダーズの尻の穴に刺さった。


「あぐあぅ!」


 尻の穴から強烈な痛みを感じたレイダーズは、その場で倒れた。ベーキウたちは急いでレイダーズに接近し、攻撃を始めた。


「ギャァァァァァァァァァァ! ちょっと待って! 尻の穴に異物が刺さった老人に、追い打ちを仕掛けるとは酷くない? お前たちに心はあるのか!」


「その言葉、そのままあんたに返してやるわ!」


「好き勝手に女遊びを繰り返したお前に言われたくないわァァァァァァァァァァ!」


 シアンとクーアは叫び声を上げながら、レイダーズの尻に刺さっている枝をもっと深く刺した。


「あっがあぁ! 止めて! 菊の門が傷だらけになる!」


「お望みなら、貴様の菊の門を無理矢理こじ開けて、使い物にならなくしてやる!」


 そう言いながら、ベーキウは近くに落ちていたいい大きさの枝を手にし、レイダーズの尻に向かって突き刺そうとした。


「止めて! そんなことをしたら壊れちゃう! いや、マジで壊れちゃうから止めて! 実の父親になんてことをするのじゃ!」


「隠し子を大量に作っただらしない父親にそんなこと言われる筋合いはない!」


 ベーキウはそう言い返し、枝をレイダーズの尻に突き刺した。




 キトリとレリルはツバキとベルリアとアグレリオと行動していた。突如響いたレイダーズの悲鳴を聞き、キトリは叫んだ。


「あっちの方向ね!」


「結構痛々しい悲鳴を上げているわ。ダメージを与えたようね」


「どんな攻撃を仕掛けたのかしら」


 ベルリアがこう言った時、後ろからトラックが現れて通り過ぎた。その際、運転手が叫んだ。


「僕は死にましェェェェェェェェェェん!」


 この言葉を聞き、キトリとレリルはゴールドエイトがトラックを運転していると察した。


「あの先生もいるのね」


「レイダーズが酷い男だから、懲らしめたいって言ってたのよ」


「私とベルリアは同行しなくても、仲間はたくさんいるからいいと言ったが……半ば無理矢理同行してしまったんだ……」


 ベルリアとアグレリオの返事の後、再びゴールドエイトの泣き声が響いた。


「何かするわね、あの先生」


「ええ」


 キトリとレリルは冷や汗をかきながら、変なことが起こらないように祈った。




 レイダーズの尻の穴は傷ついていた。ベーキウの攻撃の後、ジャオウやシアンからも攻撃を受けたのだ。おかげで、レイダーズの尻からは滝のように血が流れだした。


「このままほっとけば、失血死するの。このまま待つか?」


「待たないわよ。こんなジジイだけど、殺したらそこで終了。私たちの目的は、このジジイに生き地獄を見せることよ」


 シアンはそう言って、光の魔力でレイダーズを捕らえようとした。しかし、シアンはレイダーズがかすかな隙を利用し、尻の穴を治療していると察した。


「このジジイ! 尻の穴を治しているわ!」


「シアン、女の子がなるべく尻の穴とか言わない方がいいと思うけど……」


「そんなことを言っている場合じゃないぞベーキウ。レイダーズが起き上がった」


 ジャオウは大剣を構えてこう言った。レイダーズはゆっくりと立ち上がり、シアンの方を向いた。


「酷いことをするねぇシアンちゃん。シアンちゃんのお尻の穴も、いじいじしちゃうよー?」


 と言いながら、レイダーズは笑みを浮かべてシアンに近付いた。その時、ルーシィがくしゃみをしたが、その反動でルーシィはビームを放ち、レイダーズの足元の石に命中した。


「んな?」


 レイダーズは間抜けな声を発しながら下を見たが、その前にビームを浴びた石は鋭利に尖って伸び、レイダーズの尻の穴に命中した。


「お……ご……さっき治療したばかりなのに……」


 再び尻の穴に強烈な一撃を喰らったレイダーズは、その場に倒れた。


「はわわわわわ! 私、またやっちゃいましたか?」


「今のはいいタイミングだ! 皆、一気に攻め込むぞ!」


 アルジームの声の後、ベーキウたちは再び一斉攻撃を始めた。その時、大きなクラクションが鳴り響いた。


「何だ?」


 ジャオウが後ろを振り向くと、そこには猛スピードで迫るトラックの姿があった。


「僕は死にましェェェェェェェェェェん! あなたのことが、好きだから!」


「ゲッ! ゴールドエイト先生!」


「どうしてあの人がここに?」


「そんなことを言ってる場合ではない! 避けるぞ!」


 ベーキウたちは慌ててトラックから避けたが、尻の穴にダメージを受けて悶絶しているレイダーズは動くことができず、トラックにはねられた。


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