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炎上は勝手に広がる


 ノレパンの提案で、勇者として名があるシアンがレイダーズをとっちめるようにと動画サイトでメッセージを送った。その動画が完成し、数日が経過した。レイダーズはいつものように風俗街で遊んでいた。テレビで悪名がそれなりにあるレイダーズだが、風俗関係者は金を落とすレイダーズを丁寧に扱っていた。そりゃぁねぇ、たくさん金を払っているんだし、金を落とす客を手放さないって。


「ふっひぃ……満足したわい」


 思う存分風俗街で遊んだクソエロジジイは、満足した表情で格安のビジネスホテルを探し始めた。そんな中、誰かがレイダーズの肩を叩いた。


「誰じゃ? 女の子なら大歓迎じゃが、野郎じゃったらノーセンキューじゃ」


「捕まえたァァァァァ!」


 後ろから、鬼のような形相の男がレイダーズに向かって虫取り網を振り下ろした。レイダーズは驚いたものの、すぐに後ろに下がった。


「何じゃ貴様は! いきなり虫取り網でワシを捕まえようとするな! ワシは虫ではない!」


「うるせぇジジイだ! お前を捕まえれば俺は大金持ちだ!」


 男は興奮した様子で答えた。急に殺気を感じたレイダーズは周囲を見回し、周囲にいた人々が剣や槍、鎖鎌やチェーンソーなどを手にして自信を睨んでいると察した。


「何じゃ、この殺気漂う雰囲気は? さっきまではエロい雰囲気で漂っていたのに!」


「うるせぇ! 大人しく捕まれ!」


 男の声がきっかけで、他の人たちも一斉にレイダーズに襲い掛かった。攻撃を受ける寸前、レイダーズは高くジャンプして上にあったラブホテルの電飾看板に飛び乗り、それを使ってさらに上にジャンプしてラブホテルの屋上に移動した。


「あの野郎、上に逃げやがった!」


「追いかけるぞ!」


「賞金は俺たちのものだ!」


 下から聞こえる男たちの声を聞き、レイダーズは訳が分からなくなった。


「賞金? 一体なんのこっちゃ?」


 レイダーズは男たちから逃げつつ、携帯電話を使って情報を集めた。ニュースサイトを見ると、トップニュースの写真にシアンが映っていた。気になったレイダーズはその写真があるニュースを調べた。


「何々? 勇者シアンの旅の目的が変更。世界各地で種をばらまくレイダーズを討伐するため、動画サイトで討伐協力を求める……ちょま、えええええ! ワシを討伐? し……しかも倒して捕まえてシアンちゃんの元に持ってきたら……ダンゴ一族から賞金五千万ネカを贈呈じゃと!」


 シアンたちが自身を倒すために動いていると察し、思わず驚きの声を上げた。その直後、武装した男たちが現れた。


「みーつけたァァァァァ!」


「俺たちの五千万ネカ! その場で大人しくしてろよ!」


「ジジイの癖に各地に種をばらまくとはけしからん! ギタギタのズタズタにしてやるぜ!」


 男たちはレイダーズに向かって追尾式小型ミサイルを放った。レイダーズは悲鳴を上げながら高くジャンプしたが、小型ミサイルはレイダーズを追いかけた。


「ああもう! 面倒じゃのう!」


 仕方なくレイダーズは魔力を開放し、衝撃波でミサイルを破壊した。しかし、男たちはミサイルが破壊されると予測しており、次の攻撃の支度をしていた。


「目標は上空!」


「このまま撃ち落とすぜ!」


 男たちは巨大なガトリング砲や大型アサルトライフル、ロケットランチャーを使って上空にいるレイダーズに攻撃を仕掛けた。


「のわァァァァァ! お前ら、こんなところでドンパチやるつもりかァァァァァ!」


 レイダーズは何とか体制を変え、攻撃をかわした。何とか攻撃をかわして地面に着地したレイダーズだが、周囲から武器を持った女性たちが迫っていた。


「見つけたぞクソジジイ!」


「全世界の女の敵! ここで排除させてもらう!」


「息の根止めてもいいって勇者シアンが言ってたもんね!」


 女性たちを見て、レイダーズは悲鳴を上げた。


「いやァァァァァァァァァァ! 鬼のような顔で迫らないでェェェェェ!」


 レイダーズは悲鳴を上げながら逃げ始めたが、上から剣を持った女性たちが現れた。


「剣聖レイダーズ。お前を殺す」


「お前は生きていてはいけない存在だ!」


「世界の歪みは、ここで排除する!」


「ギャァァァァァ! おっそろしい!」


 殺意を放つ女性たちを見たレイダーズは、慌ててその場から逃げた。




 シアンの動画は世界中に広まった。ニュースサイトではレイダーズがどこにいるかの記事が大量に作られ、SNSでも個人ブログでもレイダーズがいる場所を特定したり、予測するなどといった動きがみられた。


「こりゃーすごい反響だな」


「この状況だと、下手に動けないな」


 ベーキウとジャオウはコーヒーを飲みながら、シアンが操作するパソコンの画面を見ていた。シアンはベーキウとジャオウの方を振り返り、笑みを浮かべた。


「まだまだ序の口よ。世界中の皆の力も借りたいけど、やっぱり自分の手であのジジイととっちめたいでしょ?」


 シアンの問いに対し、ベーキウとジャオウはすぐに頷いて答えた。


「やっぱりね! さて、そろそろジジイを追い詰めることができたはず。どれどれ……」


 シアンはSNSサイトに切り替え、操作を始めた。


「何を調べているのだ?」


「ジジイの居場所を調べているのよ。SNSでも活発にジジイの探索をしている人がいるのよ。SNSなら、リアルタイムで情報が流れる」


 シアンの話を聞いたジャオウは、感心した声を上げた。それからすぐ、シアンは笑みを浮かべた。


「意外と早かったわ。あのジジイ、シュマルームの近くで潜んでいるわ」


 この言葉を聞いたベーキウとジャオウは表情を変えた。


「さて、そろそろ」


「怒りをぶつける時がきたようだ」


「皆を呼んで。決戦の始まりよ!」


 と、シアンがこう言った。




 シュマルームに潜んでいるレイダーズは、変装していた。フードを深くかぶり、服も誰もが着るような地味で目立たない色をしていた。そして、人目が付かないような場所を選んで歩き、時折止まっては携帯電話を使って情報を集めていた。


「くっそー。ワシの居場所がシュマルームにいるって特定されとる。剣聖の里に戻りたいけど、船賃がないしのー。里の連中に助けてって言っても、あいつら助けてくれないし」


 そんなことをぼやきながら、レイダーズはこそこそと歩き始めた。そんな中、上から氷柱が降ってきた。


「ギャァァァァァァァァァァ!」


 レイダーズは悲鳴を上げながら、氷柱をかわした。その際、人目が付く場所に移動してしまった。


「あ! あれは剣聖のエロジジイ!」


「まさか、賞金五千万ネカがこんなところで倒れているとは!」


「うおっしゃー! 金持ちチャンスが到来したぜェェェェェ!」


「さぁ、血祭りの始まりだ!」


 レイダーズの姿を見た町の人たちは、剣や斧、禍々しいオーラを放つ大剣や左手の特殊な銃を使い、レイダーズに攻撃を始めた。


「ギャァァァァァァァァァァ! まずい、居場所がばれた!」


 レイダーズが悲鳴を上げる中、感じた覚えのある魔力を感じた。前を見ると、そこにはシアンたちが立っていた。


「見つけたわよ、エロジジイ!」


「ゲェッ! シアンちゃん! そして我が息子ベーキウ!」


「息子って言うのは俺だけか?」


 ベーキウがこう言った後、ジャオウやスノウ、レイダーズの隠し子たちが姿を現した。嫌な予感がしたレイダーズは、冷や汗を流した。


「あのー……もしかして皆様はワシがワンナイトラブで……生まれた子?」


「その通りよ!」


 スノウは叫び、レイダーズの顔面に向かって飛び膝蹴りを放った。レイダーズが後ろに倒れた後、上空からデレラがかかと落としで攻撃を仕掛けた。レイダーズは攻撃を受け止めたが、衝撃で足が地面に埋まってしまった。


「なっ! 埋まっちゃった!」


「さぁ皆さん! 祭りの始まりですわよ!」


 デレラの声を聞き、ベーキウたちが一斉にレイダーズに襲い掛かった。


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