表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
272/300

再会劇も始まるけど、衝撃的な事実も次々と判明します


 ヒルヴィルが持つ魔法の鏡を頼るため、ベーキウたちは再びヘルグリームへ向かった。スノウと再会したのはいいけれど、案の定スノウは暴走し、シアンとクーアとひと悶着を起こす。そこまではいいんだけど、この発情幼女はベーキウとジャオウ、アルムがいる男湯に乱入したのだ。


 その後、キトリの手によってバカな女たちは女湯にぶち込まれた。


「今度バカなことをしたら、全員ぶっ飛ばすわよ」


 呆れた表情のキトリは、バカなことをやらかした女たちに向かってこう言った。バカな女たちが表情を変えないため、一度ぶん殴ってやろうかとキトリは思った。


「あーあ、ベーキウ様と混浴したかったのになー」


 と、スノウは残念そうに湯船から出た。その時、何かを見たキトリが声を上げた。


「あの、スノウ王女」


「何? ベーキウ様の寝込みを襲う作戦を考えたいんだけど」


「聞き捨てならないわね。そうじゃなくて……」


 キトリはスノウの尻を見て、あるものを見つけた。シアンたちもそれを見て、驚きの表情になった。


「そのお尻のあざ……剣と盾の形」


「ええそうですが。これが何か?」


「これね、剣聖の一族の証なの。ベーキウとジャオウは腹違いの兄弟。父親がレイダーズってエロジジイだから、同じように剣と盾のあざがあるんだけど……」


 レリルの説明を聞き、スノウは状況を把握した。


「も……もしかして……私は……私は……」


 その後、すべてを把握したスノウは叫び声をあげた。その声を聞いた男湯で体を洗っていたベーキウたちは、驚いて滑って転倒した。




「えええええ! スノウ王女も腹違いのきょうだいだって!」


 温泉から上がった後、大きなたんこぶを作ったベーキウたちが大声で叫んだ。話を聞いたヒルヴィルは、はっとした表情をした。


「もしかして、あなたの実の母親の相手が、剣聖レイダーズかもしれないわ」


「そ……そんな……じゃあ私はベーキウ様と結婚できない」


 ベーキウとジャオウと腹違いのきょうだいだと知り、結婚どころかチョメチョメできないことを悟ったスノウは、ショックを受けた表情になった。そんな中、クーアが笑いながら近づいた。


「残念じゃったのう! きょうだいでチョメったらいろいろと騒ぐうるさい奴らがいる! それに、お前は王女様! 王女が実の兄を逆レしたら世間が何て言うか分かっとるかー? ま、ベーキウのことはわらわに任せるのじゃ!」


「煽るな」


 キトリはクーアに接近し、パイルドライバーを仕掛けた。ショックを受けていたスノウだったが、鳴き声は次第に笑い声に変化していた。


「あ……あの、どうかしたの?」


 心配したアルムが近付いてこう言ったが、スノウはこう答えた。


「なら、私がこの国の姫になったら、私とベーキウ様だけ近〇相〇可能と言う法律を作りましょう。それなら問題ない!」


「いや、問題だらけだから!」


 アルムがツッコミを入れた直後、鏡が声をかけた。


「皆さん、今レイダーズって人の居場所が判明しました!」


 この声を聞き、ベーキウたちは動きを止めた。


「レイダーズはレンズ王国にいます! でも、いつこの国から出発するかは分かりません!」


「ありがとう。すぐに行きたいけど……」


「時間がかかるな」


 シアンとジャオウはそう言って、うなり声をあげて考えた。そんな中、スノウが手を叩いた。


「なら、私たちが持っている自家用ジェットをお使いください! それなら、この鏡も持っていけますので、レイダーズって私の救いようのないスケベな実父を探すこともできます!」


 スノウの声を聞いたベーキウとアルムは戸惑ったが、シアンはヒルヴィルの方を向いた。


「すみません、お力を貸してもらってもいいでしょうか?」


「構わないわ。あなたたちのおかげで、ペデラタンの魔の手からこの子を救ってくれたもの。恩は返さないと」


 ヒルヴィルはそう言って、ジェットの手配をした。




 その後、カンベイたちの家に向かって話をする間、ヒルヴィルはジェットの用意を終わらせた。ベーキウたちは城に戻り、ヒルヴィルが用意したジェットに乗り込んだ。


「さぁ乗って。鏡の操作は私に任せて」


「何から何まで、本当にありがとうございます」


 シアンはそう言って頭を下げた。それからしばらくして、ジェットはレンズ王国に向かって飛行を始めた。


「いやー、船の次はジェット機か。この数日間でいろいろと乗るなー」


 アルムは窓から外を見てこう言ったが、ジャオウはずっと前を見ていた。ジャオウの顔からは汗が流れ、顔色も悪かった。


「ジャオウ、もしかして……」


「その通りだ。酔った」


 そう言うと、ジャオウは急いでトイレに向かった。アルムは大変だと思いつつ、トイレの方を見ていた。だが、隣からシアンたちの騒ぐ声が聞こえた。


「私がベーキウの横に座るのよ! あんたらは床の上に座ってなさい!」


「黙れ勇者! わらわがベーキウの横に座るのじゃ! お前こそ床の上で座ってろ!」


「じゃあ私はベーキウの足の上!」


「そこは私の特等席です! サキュバスさんは羽があるから、空を飛べばいいじゃないですか!」


 シアン、クーア、スノウ、レリルがベーキウの取り合いで騒ぎ始めたのだ。キトリはその前の席で寝ていたが、あまりのやかましさに耐え切れず、シアンたちを闇の球体の中に閉じ込めた。


「これで静かになった」


 と言って、キトリは闇の球体を機内の端に移動させ、自分はベーキウの横に座った。


「うわ、結構ちゃっかりしてるなぁ」


 その様子を見て、アルムは思わず呟いた。




 レンズ王国。連絡を受けた兵士が急いで簡易的なヘリポートを作っていた。しばらくして、ジェット機がヘリポートの上に着地した。その様子を見ていたデレラは、サンラと一緒にヘリポートへ向かった。


「何かあったのですか?」


「ヘルグリームからの連絡で、勇者シアンたちが探している人物がこの国にいるため、調査したいとのことです」


「ジェット機を使って移動しているため、急いでヘリポートを作ったんですよ」


「まぁ! シアンさんがいるのね!」


 シアンがいると聞いたデレラは目を輝かせながら、ジェットからベーキウたちが下りてくるのを待った。しばらくして、やつれた表情のシアンたちが現れ、それから間を開けてベーキウたちが現れた。


「デレラさん。お久しぶりです」


「サンラ王子と仲良さそうね」


 ベーキウとキトリの挨拶を聞き、デレラは頭を下げた。そして、急いでシアンの元に駆け寄った。


「勇者シアン、久しぶりです!」


「え……ええ。本当に久しぶりね……」


 元気がないシアンの様子を見て、デレラはキトリに近付いた。


「何かあったのですか?」


「うるさかったから閉じ込めたのよ」


「まぁ、何かいろいろと起きたようですね」


 デレラがこう言うと、ジェットの中にいるヒルヴィルが顔を出した。


「私は鏡を使ってレイダーズって人を探すわ。あなたたちとデレラ王女は知り合いみたいだから、しばらく休んで話をしたら?」


「ええ。そうします」


 シアンは小さな声でこう答えた。その後、デレラは嬉しそうな顔でシアンを見た。


「では早速、再戦の約束を果たしましょう!」


「再戦? ああ……」


 シアンは思い出した。ガラス王国から旅立つ前、デレラと再会したら一戦交えると約束したと。


「そうだったわね……」


「それじゃあ、すぐに休んで戦いましょう! この日のため、私は鍛錬を続けたんですよ!」


 そう言いながら、デレラは体を動かした。デレラが放つ拳からは衝撃波のようなものが放たれ、蹴りからは風の刃のような衝撃波が放たれた。それを見たジャオウは、小さく呟いた。


「前より強くなっているぞ……」


 この作品が面白いと思ったら、高評価とブクマをお願いします! 感想と質問も待ってます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ