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モンパ一味との激戦!


 ノレパンの作戦により、シアンとクーアが仲間割れを始めた。まぁいつものことだけど。その様子を見ていたモンパ一味は、シアンとクーアの動きを止めたと察し、笑みを浮かべていた。そんな中、下から石が飛んできた。ノレパンは石を受け止め、下を見て笑みを浮かべた。そこには、カネガタがいたからだ。


「おーやまぁ。カネガタのとっつあんだ!」


「見つけたぞノレパン! ここで大人しくしていろ、今日こそお前たちを捕まえてやるぞ覚悟しろ!」


「ぬっふっふ。俺たちがこーんなところで大人しくするはずないじゃん。それじゃ、逃げますかっと!」


 ノレパンの声に合わせ、モンパ一味は下に逃げた。その時、ゴエゲートが誰よりも早く下に着地した。イジゲンはその様子を見て、ノレパンとミーネの前に移動した。


「下に追手がいるみたいだ。ここはゴエゲートに任せて、俺たちは逃げよう」


「そうね。勇者パーティーが相手なら、逃げた方がいいわね」


「頼んだぞ、ゴエゲート!」


 ノレパンは大声を発してこう言った。その声に返事をするかのように、ゴエゲートは居合刀を上げた。


 ゴエゲートは地面の上に着地した後、すぐに攻撃がくると考えていた。その考え通り、着地の隙を狙ったベーキウの攻撃がゴエゲートに迫っていた。


「てあっ!」


 ゴエゲートは居合切りをし、ベーキウの攻撃を受け止めた。ベーキウは力を込めて大剣を振るったのだが、居合切りで攻撃を受け止められたと知って驚いていた。


「嘘だろ……力を込めて振るった攻撃が……」


「技を極めれば、強い力も封じることができる!」


 驚くベーキウに対し、ゴエゲートはこう言った。その後、ゴエゲートは刀を振るってベーキウのクレイモアを払い、猛スピードでベーキウに接近した。攻撃がくることを察したベーキウは、クレイモアを使って防御した。


 グッ! 攻撃速度が速い!


 ベーキウは心の中でこう思っていた。ゴエゲートの攻撃は威力がないのだが、攻撃の速度はかなり速かった。反撃をする余裕がないことを察したベーキウは後ろに下がり、ゴエゲートとの距離を開けた。


「逃がさん」


 下がったベーキウを見て、ゴエゲートは距離を詰めるために走り始めた。だがその途中で、下から闇の刺が現れた。


「なぬ!」


 闇の刺が現れた際の衝撃波により、ゴエゲートは上に吹き飛んだ。ゴエゲートは着地した後、ベーキウの横にいるキトリを見た。


「お主の仕業か!」


「そうよ。これ以上変な動きをすると、攻撃を続けるわよ」


 キトリは魔力を開放してこう言った。キトリがきたことにより、二対一の状況になった。


「これは拙者が不利……引くしかあるまい!」


 と言って、ゴエゲートは走って去って行った。ベーキウとキトリはその後を追いかけたのだが、ゴエゲートの足はかなり速かった。


「は……早い」


「怪盗の一味だから、逃げ足が速いのね……」


 ゴエゲートの姿が見えなくなったため、ベーキウとキトリは追いかけることを諦めた。




 その頃、シアンとクーアはまだ喧嘩をしていた。


「このクソババアがァァァァァ!」


「未熟なクソガキがァァァァァ!」


 バカ二人のバカな喧嘩は、ヒートアップしていた。そんな中、カネガタが喧嘩をする二人を見て、慌てて近付いた。


「何をやっているんだ君たちは!」


「うるせぇ! 黙れ!」


「ぶっ飛ばすぞ!」


 と、バカ二人は鬼のような形相でカネガタを睨んだ。バカ二人の顔を見たカネガタは引いたが、すぐに我に戻ってバカ二人の頬を叩いた。


「いった!」


「親父にも殴られたことはないのに!」


「我に戻らんか! 今、私たちが相手をしているのはモンパ一味だ!」


 カネガタの怒声を聞き、シアンとクーアは我に戻った。


「はぁ……ベーキウと後でニャンニャンするってのに……」


「わらわは結婚」


「何を言っているんだ君たちは? ベーキウ君は別の場所にいるんだ。それに、ノレパンは変装の天才。きっと、君たちは騙されたんだ」


 カネガタの言葉の直後、シアンとクーアはノレパンに騙されたことを察した。そんな中、ノレパンの笑い声が聞こえた。その直後、車に乗って逃げる途中のノレパンが現れた。


「やーっと我に戻ったようだねー勇者ちゃん。簡単に騙せるなんて思わなかったぜー!」


 と言って、笑いながら逃げて行った。その言葉を聞いたシアンとクーアの怒りは、大爆発を起こした。


「この猿顔がァァァァァ! 待てやゴルァァァァァ!」


「貴様は焼き殺してやる! 塵一つ残さんぞ!」


 シアンとクーアは魔力を使った攻撃を始めた。ノレパンは後ろを見ながら、華麗なハンドルさばきで攻撃をかわしていた。だが、いくら逃げてもシアンとクーアの攻撃は続いていた。


「こりゃーあいつらを巻くことはきつそうだな。頼むぜ、イジゲン」


「あいよ」


 イジゲンは煙が入った弾丸をリボルバーに入れ、シアンとクーアに向かって引き金を引いた。放たれた煙玉はシアンとクーアの目の前で破裂し、白い煙が充満した。


「うわっぷ!」


「おっげぇ!」


 煙に飲まれたシアンとクーアは、咳をしながらその場に立ち尽くした。これで逃げられると思ったノレパンは、思いっきりアクセルを踏み込んだ。笑みを浮かべるノレパンの手には、何かが仕掛けられているボタンが握られていた。


「さーて、これでおしまいだ」


 と言って、ノレパンはボタンを押した。




 シアンとクーアは煙から逃げた後、モンパ一味が逃げたことを察した。


「あの猿野郎、今度見つけたらズタズタのばらばらにしてやる」


「ヒロインが言うセリフではないな」


 カネガタがため息を吐いた後、ベーキウとキトリがやってきた。


「皆、モンパ一味と戦ったか?」


「戦ったのだが、逃げられた」


 カネガタがこう言った直後、突如周囲から破裂音が響き、白い煙が発生した。


「うわ! また煙幕か!」


「うっげェェェェェ! とにかくここから離れましょう!」


 その後、ベーキウたちは煙から逃れるため走り始めた。だが、いくら走っても白い煙は収まらなかった。


「まだ煙が周囲にある!」


「とにかく走るわよ!」


 ベーキウたちは叫びながら走った。しばらくして煙は晴れたのだが、周りは木々が茂っていた。ここでシアンは察した。煙玉のせいで変なところに到着してしまったと。




 ノレパンは笑いながら車を運転していた。


「ぬっふっふー! さっきより強い煙があるから、これで勇者パーティーととっつあんは離れ離れでしょーよー!」


「すぐに戻ってくると思うけどな」


 イジゲンは笑みを浮かべながら、煙草をくわえた。そんな中、走っていたゴエゲートを見つけた。ミーネは手を上げてゴエゲートに向かって叫んだ。


「ゴエゲート! 今拾うわねー!」


「大丈夫だ。そっちに飛び移る」


 ゴエゲートはそう言うと、高く飛び上がって車に乗った。モンパ一味は合流した後、アジトに向かって車を走らせていた。そんな中、近くで野宿をしていたジャオウたちが目の前に現れた。


「さっきからうるさいと思ったが……お前たちのせいか」


 大剣を持つジャオウを見て、ノレパンは驚き、急いでハンドルを動かしつつ、ブレーキを強く踏み込んだ。車内でバランスを崩して転倒するモンパ一味を見て、ジャオウはまずいことをしたと思いつつ、モンパ一味に近付いた。


「イテテ……バッキャロー! いきなり現れるな!」


「す……すみません。いきなり急に出てきてしまい……」


「謝る必要はないわよジャオウ! こいつらが騒音の元ね、ぶっ飛ばしてやろうかしら?」


 と、建物の隅から現れたレリルがこう言った。レリルを見たノレパンはやばそうな雰囲気だと思い、額から冷や汗を流した。


「まずいな、あいつはサキュバスだ。何をするか分からん。逃げるぜ!」


「だがよ、このボロの調子を考えろよノレパン。エンストしちまったぜ」


「こんな時にエンストかよ!」


「だから、オートマに変えなさいって言ったのよ!」


 ミーネはノレパンの頭を叩いてこう言った。ジャオウはあくびをしながら、攻撃してもいいかなと心の中で思った。


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