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初ログイン

箱嶺呼春(はこみね こはる)、16歳。

本日、誕生日プレゼントに最新VR機種を貰いました!かなり高額なのに買ってくれた両親には感謝しかない。

体への負担が少ないベッド型VRマシンにゆったり寝そべりながら、階下にいる両親に何度目か分からない感謝の念を送る。

精密機器とは思えない軽さのヘッドギアを被り、いよいよ『Raise Monsters Online』───通称RMOの世界へ。


「ゲーム起動、ログイン!」


コマンドを声に出せば、次の瞬間に私の意識が遠のいた。




──『Raise Monsters Online』へようこそ。初回ログインを確認しました。プレイヤーの情報を登録します。


中性的な音声が聞こえると同時に思考がハッキリする。

見れば、目の前に入力ウィンドウが現れた。


ふむふむ、いかにもゲーム世界っぽい演出。だけどそれがまた良い!

私は初めてVRゲームをプレイするが、まだ何もしていないのに既に楽しくなってきた。ゲームの中で身体を動かす感覚があるのはすごく不思議だ。


──プレイヤー名を入力してください。他のプレイヤーと同一の名前は使用できません。


「それじゃあ······箱匣□(はこはこはこ)っと」


──同名のプレイヤーはいません。使用可能です。


「良かった、なら決定!」


言いながら【OK】のボタンをタッチする。

箱匣□は他のソシャゲでも使っている私のお気に入りのプレイヤー名だ。

こんな名前使ってる人はそうそういないだろうけど、それでも少しホッとした。


──性別を選んでください。


これはもちろん女性を選ぶ。

RMOは性別のみ選択可能で、プレイヤーは皆等しく人間だ。人型モンスターや進化過程で獣人や亜人の姿をとることもあるため、混乱を避けるのが目的だという。


──サブ職業を選んでください。


ここまで順調に設定を進めていた指先がピタリと止まる。

過去作をプレイしたことがあるが、RMOは本当にサブ職業が多い。ランダムで決めることもできるから、私はいつもそれを利用していた。

どんな職業でもモンスターを育てることに変わりはないため、愛でて育てるプレイが主だった私には丁度いいシステム。

きっと今回もあるはず、とジョブ検索画面をスクロールしていくと、一番下にボタンが二つ現れた。


──『ランダム』『オススメ』


お目当てのランダムの横にオススメと表示されたボタン。気になって一度触れてみる。


──『オススメ』はアンケート回答を元にプレイヤーの適性と希望するプレイスタイルに合わせたジョブを探します。

こちらはAIがプレイヤーに合わせたジョブを新たに生成する可能性があるため、選択後のジョブ変更は不可となります。


「ランダムの時はあまりにも合わないジョブは再抽選できたけど、オススメだと変更はできないかわりに私に合ったジョブが出てくる可能性が高いのか······」


悩んでる時間も勿体ないしこっちにしようかな?こういうゲームをやるのは久しぶりだし、向いてるジョブを知る良い機会かも!

私はえいやっと『オススメ』を選択し決定する。


──『オススメ』が選択されました。アンケートを開始します。



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