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夜中の暴君

作者: 南波

いい人の定義とは、

「自分に都合のいい人がいい人」なんだとよく耳にする。そんなこと知ったこっちゃない。

でも納得してしまう。


私は今丁度、「貴方は私の都合に悪いから悪い人ね」その文面を打って、消した。

昨日から熱が出ている。少しおかしくなってしまったのかもしれない。

頭がぐわんぐわんして、目玉を引っ張られているように感じるし、現実と夢の狭間が分かっていないように感じる。

こういう時は誰かに甘えたいものなのに。


話は変わって私は一昨日、ホスト君と付き合った。

そう、ホストクラブで働いているホスト君。

でも全然売れていないらしい。

ホスト君は、実際会うと凄く『いい人』なのだけれどLINEのやりとりが苦手なのかそれとも私の事が好きでないのか会話をしてもすぐ無視される。

もしこれをお客さん全員にしていたらと考える。

「そんなんだから売り上げが伸びないんだよ、ばーか」と言ってやりたい。


でも掲示板には『いい人』と書かれていた。それは珍しい事だ。

掲示板にはホストに狂った女の人がわんさか居てそこにホストの悪口を書きまくるのだ。

私はそこに初めて匿名でホスト君がどんな人なのか掲示板で聞いてやった。

『とってもいい人』と返事が来た。

その人とLINEのやり取りをしているのかは不明だが、私は首を傾げた。


話は戻って熱の話。

ホスト君にうつされたのだ、でも本人は熱も出ず喉と頭が痛いだけ。

しかし私の場合熱が出てふらふらとトイレとベッドを行き交うだけ。

それをLINEで伝えると既読無視された。呪ってやりたい。


何故私なんかと付き合ったのかなんてどうせ営業だろう、でもそんなホスト君を別にいいと思ってる。

でも彼氏になったからには少しは心配して欲しかった、営業ならなおさら。

それを言えない私もそれを言う私もどっちみち面倒くさいんだろう。


とにかく、ホスト君は私にとって『悪い人』なのだ。

これが覆される日が来るのだろうか?

きっとその前に別れるだろう。


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