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第一話 私、魔王さん。

このサイトで投稿する作品の3作目になります。

第2作目の『目が覚めたら異世界の魔王の娘になっていたので、勇者になって打倒魔王を目指してみようと思う。』もまだ連載していますが、こちらも連載をしていきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

この世界は混とんにあふれている。

そもそも私のせいなんだけどね。あ、初めまして私魔王さん。魔物の王様やってます。

そんな私ですが実は・・・


「ちょっと!温いんですけど!全然温かくないんですけど!これじゃ風邪ひいちゃうんですけど!」


「勘弁しろよ!これ以上火属性魔法使ったら俺の方がぶっ倒れるわ!」


「文句言わないでさっさと温めなさいよ!それでも魔王なの!?」


・・・私、魔王さん。いま、勇者のパーティーに所属してるの。


「テメェ勇者なんだから自分で火ぐらい起こしやがれ!」


遡ること、数週間前。


「くっくっく・・・よくここまでたどり着いた勇者よ!」


「お、お前が魔王だと!?」


「まさか一人でここまで来るとは・・・ほめて遣わすぞ!」


「・・・・」


「どうした!?何か言ってみろ!勇者よ!」


私こと魔王は今勇者と一対一で対峙している。もうこりゃあれだよね?倒されるフラグ何十本もたってる感じ?だってそうじゃん?魔王は勇者に倒される存在なんだししかも一対一で対峙してるんだし・・・完全に私の人生は詰んだよね、うん。


「え?いや・・・っていうかここ、始りの町の隣町の宿屋なんですけど!」


「うん?え?あ?・・・えぇぇぇぇぇぇ!?」


あれ?おかしいな?ここ私の城の城下町なんですけど!?勇者って大抵いろんな冒険してから魔王城に攻め込むものでしょ?!何してるの!?本当に勇者なの!?


「・・・あんた何してるの?!」


「それは俺が聞きたいんですけど!?」


色々話を聞いて分かったことがある、この女勇者だがまだ旅に出て二日目らしい。

っていうか、魔王城と始りの町確かに隣りあわせだけど誰にも侵入出来ないように対策とかいろいろ張ってあるのに勇者の力で全部ぶち壊したとか!その前に町と魔王城の間には広大な川があって通常の人間は絶対に渡れないはずなのに!怖い!この子マジで怖い!


「で?どうしてくれるの?この状況、魔王なら何とかしてくれるのよね?」


「は?!なんで魔王が勇者の手助けする話になってるの!?お前馬鹿なの!?」


「いいよ?別に戦っても。でもね?後であんた酷いことになるよ?いいの?」


何この威圧・・・ほんとに昨日旅に出たばかりなの?!


「ど、どういうことだ?」


「現在の魔王は、レベル1のか弱いしかも装備も下級以下の装備の無抵抗な女の子を処刑しました。って世界に知れ渡るんだよ?」


「は?!お前が勝手に迷い込んだんじゃん!俺のせいにすんなよ!」


「だから、か弱いわたしを貴方が守って始りの町まで責任もって連れて行きなさいよ!」


「なんでそうなるんだ!?」


「ここから帰るまでに強い魔物に倒されたらあんたもうあれ言えないわよ!?」


「なんだよあれって!」


「『くっくっく・・・よくここまでたどり着いた勇者よ!』ってセリフよ!だってそうでしょ!?肝心の勇者がいないんだから!」


「べ!別に言わなくたっていいしい!」


「あのドヤ顔、絶対に言うって決めてたでしょ?」


こいつ・・・心も読めるのか?!俺の考えつつぬけ!?ヤベェ!マジデヤヴェ!


「で?どうするの?ま・お・う・さ・ん?」


「くそ!連れて行くだけだかんな!それ以外知らんからな!」


こうして私・・・いや、俺は勇者のパーティーに入ることになったのだ・・・なんで!?


「魔王さん?」


「なんだ?」


「私の名前はティナ=エターナルよあなたは?」


「俺か?俺はナディ=ガナーザだ。」


「じゃあよろしくねナディ。」


「馴れ馴れしいぞ!勇者!」


「ティナよ!ティナ!わかった?」


数日後


「もう!ナディのせいでお湯が温かったし!」


「俺のせいにするな!ほら晩飯もできてるぞ!」


「え~!またこれ!?毎日三食ほしいもじゃん!もっと別のが食べたい~!温かいスープは!?」


「文句を言うな!明日になったら街に出るそこでいろいろ買ってやるから!」


「約束だからね!絶対だよ!」


全く勇者のくせしてわがまますぎるぞこの女!まぁ、仕方ない。

このまま当分は様子を見るか…

俺は今、勇者・・・ティナを始りの町まで連れていく旅をしている。魔王になったのにこんなこと初めてだ。100年前に人魔戦争が起こった。

人々は勇者を魔族は魔王を筆頭として激しい戦いが何年も続いた。戦いはドンドン激しくなり最終的に勇者と魔王の一騎打ちとなる。魔王と勇者の戦いは7日7晩続き8日目にそれは起こった。

魔王も勇者も忽然として姿を消したのである。あるものは魔王が勝利を収めたと叫び、あるものは勇者の勝利を確信したと叫んだが、結局のところどちらが勝ったのかは不明である。しかし俺は知っている。二人がどうなったかを・・・

前作同様、誤字脱字ありのつたない文章ですが、ご覧になっていただきました皆様に感謝しております。

今回も勇者、魔王の物語でありますが前作とはだいぶ違うものとなっておりますので、両方でお楽しみいただけたらと思います。小言もよろしくお願いいたします。

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