表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

こんな恋人は嫌だ

作者: はるいち


出会いがあれば必ず別れがあって、始まりがあれば必ず終りがある。


それはとても当たり前のこと・・・




「嘘でしょ・・・」


「・・・嘘じゃない。」



♪~~♪♪~♪♪



スマホから聴こえてくるのは悲しげなメロディ。



信じられなくて、信じたくなくて・・・



「嘘よこんなこと・・・」



口から溢れるのは繰り返す言葉。



「嘘よ・・・」


「しつこい。嘘ついたって意味ないだろ。俺の心はもう決まってるんだよ。」



嘘じゃないってことは、よく分かってる。なのにそんな言葉しか出ない。



・・・もう、無理なのかな?何をどうしても覆すことは無理なのかな?


目の前の現実に打ちのめされそうになる。



・・・いえ、まだよ。


諦めたらそこで試合終了。ーー私はまだ諦めたりしない。


ああ、でも、どうしたらいい?どうすることが最善?

ここが踏ん張り時なのに、心が千々に乱され、うまくやれない。



「これ以上お前には付き合いきれないんだよ。本と無理。別れる。」



私はどこで間違えたの?私はどうすれば良かったの?



「・・・何が駄目だったの?私の何が悪かったの?」



多分もう、今さらそんなこと考えたって無駄だと、言ってもしょうがないことだと分かってるのに、気づけば口から溢れていた。


時間を戻せるならやり直したい。



「言われなくても分かるだろ普通!?お前のそういうところだよ!」



勢いよく立ち上がった拍子に椅子が倒れ、ビクリとなり俯いてた顔をあげる。


これ以上何も言うことなどないと、彼は荒々しくドアを開け、そして乱暴に閉めた。




爆発(エスプロジオーネ)!!』



ちょっと目を離した隙に敵の魔法が炸裂し全滅・・・


・・・・・

・・・

・・



「うわぁああぁあーッまだやれると思ったのにぃいいいぃい!私のアーサー様がぁあああぁあうわぁああぁあ!やっぱ防御の要、白騎士が殺られた時点でもう無理なの覆せなかったぁあああぁああ!」




ひとしきり愛しのアーサー様に懺悔した後、乾いた喉を潤す。



「あれ?そう言えば彼って何の用だったんだろ?ーーまぁいいか。」




大事な用ならきっとまた後で言うよね!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ