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自作等テーブルゲーム系シリーズ

新トランプゲーム 「9(ナイン)カード」

 この、トランプを使った遊びは9回の手番を3つ(ラウンド)に分け、それぞれでの勝敗を三本勝負で競う二人用ゲームです。基本的には相手より高い合計値を出せば勝利しますが、場合によってはそれが逆転し、合計点が低いほうが良い場合が生まれるのがこのゲームのポイントとなります。



●プレイの流れ


1.どちらから見て左か(後述)を決めるため、事前に対戦相手と話し合ってください。じゃんけんやコイントスなどで決めてもいいでしょう。これで視点側に決まった方を「親」と呼び、対戦相手を「子」と呼びます。これによりどちらかが有利になることは特にありません。



2.トランプをスート(いわゆるマークのことです)ごとに別け、うち同スート13枚ずつを使います。使用する26枚以外は脇に避けておいてください。



3.スートごとにカードをより分けたら、裏(スートと数が見えない状態)にしてシャッフルした後、相手にカットしてもらい、受け取ったあと上から9枚を相手に見えないように手札として引きます。残りの4枚は伏せたまま脇に置いておいてください。



4.それぞれ手札からカードを一枚選び、親から見て左に同時にカードを出します。互いが出し終わったのを確認し終わったら出したカードをめくって表にします(図1)。



<図1>


挿絵(By みてみん)



5.同じように2枚目のカードを1枚目のカードの下に出します(図2)。



<図2>


挿絵(By みてみん)



6.同じように3枚目のカードを2枚目のカードの下に出します(図3)。それぞれ3枚の合計値を比べ、合計値の多いほうがそのラウンドの勝ちとなります。図3では親10と子8なので、このラウンドは親が制したことになります。同点の場合はドロー(引き分け)です。



<図3>


挿絵(By みてみん)



7.もし、同一ラウンドに連続した数字のカードが3つ出された場合は、「パラダイムシフト」(以下PS)という状態になります。例えば、図3-2のような状態です。PSが起こると、合計値の少ない(・・・)ほうがそのラウンドの勝者となります。PSが起きたら、以降ずっと合計値の少ないほうがラウンドの勝者になります。ただし、PSが再度起こると再び合計値の多いほうがラウンド勝者となります。これはPSが起きるたびに逆転します。詳しく後述します。


 なお、連続した数字(3・4・5など)になるならば出す順序は問いませんが(4・3・5などでも良い)、12・13・1や13・1・2は連続した数字とはなりません。両者がPSを起こした場合はその場で同時にPSを処理するため、PSが起きなかったのと同じことになります。



<図3-2>


挿絵(By みてみん)



8.4枚目のカードを1枚目のカードの親から見て右に出します(図4)。


<図4>


挿絵(By みてみん)



9.以降、上記のように3枚1セットになるように縦に並べて各ラウンドごとに計算していき、どちらかが2本先取するか9枚並べ終わるとゲーム終了となります。



10.対局終了図の分析(図5)


 上記までとは別のプレイを例にして見てみます。第1ラウンドはPSが起きたので親6対子25で親の勝ち。第2ラウンドは両者がPSを起こしているので親18対子9で子の勝ち。第3ラウンドはPSが起きているので親32対子36で子の勝ち。子が二本取ったので、最終的な勝者は子となります。



<図5>


挿絵(By みてみん)



●選択ルール 横方向のパラダイムシフト


 3ラウンド目が残りカードを並べるだけで単調になると思った場合は、横方向の並びでPSが起こるという選択ルールをプレイヤー合意の上で採用しても構いません。


 PSの働きに関しては、たとえば今までPSが発生していない状態で3R目に縦横合わせて3つ発生したら、合計値の小きいほうが勝者となります。


 このルールを採用した場合も、数値の合計と比較は縦方向のみで行うことは変わりません。

余談


 実はこれ、夢の中で思いついたゲームです (寝てるときにネタを思いつくのは物書きあるあるですね)。


 使わない4枚を除いた9枚のカードの合計値を競うという部分は夢で見たとおりなのですが、起きてルールをまとめてみたら今いちゲーム性がないことに気づき、PSという逆転要素を組み込みました。これは、大富豪の「革命」にヒントを得たものです (実は、大富豪のルールは「数字の価値が逆転する革命というものがある」以外何もルールを知らなかったりするのですが……)。


 PS以外にもうひとつミソとなる要素が、カードの3分の1が麻雀の王牌のように隠されたまま使えないことです。これとPSにより、「PSが起きるのか、それともブラフなのか?」という駆け引きの要素が生まれたと思うのですがいかがでしょうか?


 さらに余談として、タイトルはビリヤード用語「9 (ナイン)ボール」から、パラダイムシフトという名前はタクティクスオウガというゲームの同名の魔法から取りました (もともと「価値観の変異」という意味の言葉です)。


※2018.3.12追記


「横方向のパラダイムシフト」のアイデアを絵都瀬とらさんより頂きました。感謝!

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― 新着の感想 ―
[一言] 3Rまでもつれない理由について追記します。 >2ラウンド目が終わった時点で3ラウンド目に出すカードは決まっているので、2ラウンド目終了時点で余った手札をすべて場に出して終了になると思います…
[良い点] ども。いつも感想ありがとうございます。 オリジナルトランプゲームはいろいろ遊んだのですが、このルールのトランプゲームは見たことなかったので新鮮でした。 それで、2、3度遊んでみました。 P…
[良い点] 新しいトランプゲームを考え出すなんて、凄すぎます。僕から見たら天才です! 作品としても、誰も模倣できない実験的、革新的な逸品です。手放しで誉め称えるしかありません! 拍手喝采です!(^_^…
2018/03/10 21:24 退会済み
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