女子と男子で社会の仕組みをウンタラと
「えー、今回のテーマですが。皆さんが国会議員や市議会議員になったとして、どのような税金制度を作り、どのようなことをするのか。現状の社会の問題を解決する案もだし、皆さんが楽しく快適に過ごせるような社会を発表してください。プレゼンというのも、社会に貢献する上で必要な技術です」
社会の授業的な事を道徳の時間にやったような気もする。
ここでは、社会の時間にしましょうか。
「では、あいうえお順で行きましょうか。相場くん」
こーいう時、あいうえお順ってキツイは。相場って苗字だったら、ほぼ1番だもんな。
「相場です。僕が考える新たな税金制度ですが、あいうえお順税金を付けたいと想います」
授業とは遊びでもある。年とりゃ、退屈なんかより楽しいものであった。
「僕みたいにどう考えても、あいうえお順をやられると1番か最後になりまして、プレッシャーが掛かるんですよ。困るんですよね。くじ引きにしませんか?将来に影響が出るんですよ。苗字もまた、DQNネーム並に不平等な事でありますので、それを税金という形で中間の、タ行~ハ行の奴は税金払って欲しいです。こーいう中間の連中に税金取られたら、ア行とか結婚しやすくなりますし」
「それもまた不平等な事だね。面白い事だけど」
子供っぽい事でもええのである。楽しくやりましょ、それが人生というもんじゃろうって。
「迎です。わ、私が考える新たな税金制度ですが、……その。無駄に乳デカイ奴は税金払え!!肩がこるわ程度だけじゃなく、金をさらに払えーー!!男たぶらかすんだから!男たぶらかす胸なんか、触られ放題、モテ放題でーー!貧乳さんの、恋活事情を考えてください!!少子化な上に、貧乳族も少なくなります!」
「貧乳もステータスなんだけど。寿命が少ないだけだからね。うん」
振り返れば恥ずかしい事でも、それが面白い事にでもある。
「舟です。ツッコミ税金を作りたいです。お笑いとかじゃなく、男性の棒で女性の穴を刺せない奴、また穴を空けない女子を」
「舟君、保健体育の授業じゃないよ」
「少子化対策完璧じゃないですか」
「ガキと馬鹿だけ増えてもしゃーないんですよ」
単純に問題を解決しようとすると、また新たな問題出てくる。そーいうのを知る事が、成長ともいう。
「御子柴です。婆死ね税金で、婆殺したいです。マジムカつくいたわー。今日、ホント思ったわ。何が席譲れだ」
「お前も将来、婆になるからね。未来で誰かに言われるよ」
「マジさー、ありえないだけど。婆ってホント嫌。婆から徴集した税金、婆殺すために使います。使えない奴は処分で。より良い社会です」
「そーいうのに限って使い道も完璧ですね」
こーいう場ぐらいなのかもしれない。確かに短い期間ではあるけれど、様々な意見を聞ける場ってのは
「坂倉です。特にありません!!」
「いや、ねぇのかよ!?何も!?」
「俺には荷が重すぎる問題。頭の良い奴に任せるのが一番」
「君みたいな人に選挙の一票ができちゃうからね。宿題をやっていない事は速やかに言いなさい」
そーいう意見もある。どっちも変わらない事です。
「川中です。わ、私ですわね、か、か、可愛い税金を作って!その、可愛い物だらけの社会にしたいです!具体的に言うと、やっぱり身嗜みとか、オシャレをしない人、自分磨きをしない人に税金取ります!自分は自分しかいないですから、そーいうのを心がけて!自分を綺麗にしていこう!周りを綺麗にしよう。みんなに親切になろうって、……そんな気持ちこめた。あっ、具体的に、化粧品や健康食品、運動講義に使われて、人を良くするべきものに使われて欲しいです!!」
照れてもいいんじゃない?先に行けば
「四葉でーす。俺の考える税金。というのは違うんですが、もし。未来から決められるのなら、選択税金というのを作りたいですね」
「は?」
「例えば、今、高校生の俺が、見ず知らずの生まれた子供を、生んだ親じゃなくて別の人に預けて、進む学校も決めて、趣味をやらせて、友達を作って……俺が当時思った幸せをその人に感じて欲しい。もし、俺が思った子供が道に進んで、転がったら。死刑とか懲罰。難しい事言っちゃったな」
「………よーするに、人が考えた、人がいる社会ってところ?」
「そんなところ!希望で生まれた人が、また希望を持って人を生む。そーいうアレだ。幸せのループなんかな、社会があったら良いよなって」
「良い事言っているけど、思い切りテーマ外してんですけど」
「それもそれ」
自由にやっているって時が、何よりも良き事です。
「あれ?四葉くんの言っている事って、先生とかも選択式なのかな?」
「ですね。教員の質も改善されたら良いですね」
「教師を目の前にして言うのか、君は……」