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第50話 発見

 

 

 

そこへの扉は金属製だったが先ほどの宝物庫への扉とは違い、


────かんぬきがこちら側に付いていた。


それの意味するところは────向こう側からこちら側へ来れない様にこの扉が存在しているということ。


なので、こちら側から開けて入るのは容易に出来た。



そしてそこにあったのは────


────予想にたがわず《牢獄》だった。



中世の牢獄のイメージとはかけ離れていて、


どちらかと言うと、感じは元の世界の海外の刑務所。


ほどほどに明るいようで。中の空気も清浄であり、


それなりの生活環境は保たれている、のだが。



しかしそれ故に、その環境と各部屋の前につけられている鉄格子とのミスマッチさは、


シュールで不気味な感覚を見る人の内心に強く浮きだたせてしまう。


────人間がひとりずつ、ペットショップの全ての檻の中に入っているかのような────


そんな違和感がバリバリの光景に──精神が、心が──静かに汚染されていくようである。



そう、これは罪を犯したものを閉じ込めると言うより────


────まるで人間の飼育場のようであった。





「まずは、全てを見回ります────」


俺の言葉にうなずく、付いてきた街の人々。


ただひとりを除いて。



「そんな! すぐ助けないんですか!?」


例の補佐役が俺の決定に口答えをする。


若いな。


まあ何も思考せずに従ってるよりはましだが。



ただすぐにこう、人を不審の目でみるのはいただけない。


こういう立場が上の人間が暴力を振るわないとわかってるときには、ひたすらその人間に理想を求めて歯向かい────


その反動として、上の人間が暴力を振るうときは黙ってしたがってしまう、そういうタイプ。


まあ普通の人間、悪くも無く、特別良くも無く……


こういう人間が、善人の統治を困難にし、悪人の統治を容易にする。


結果として社会が悪に向かうのだが……


そんなことは今愚痴を入れても仕方ないが。



「もう少し思慮深く行動をするように。不用意に焦って牢から出さないでください。下手をすると皆さんやこの人たちが怪我を負うほど暴れまわる可能性もありますから」


おおーっとか、さすがとかの声がその場に上がる。


補佐役は自らの短慮に恥じ入ってはいるようだ。



しかしだ────


こんな程度は普通は誰にでもわかる。と思うのだ。


それを大げさに褒める人間もそれこそ微妙だ。


補佐役の青年も短慮さはいただけないが、それでも溢れる優しさを持っている分、こいつらよりは人として上だろう。


ならば、ここで貶められた分だけあげておかなければ、この人たちの間での潜在的順位が落ちてしまい、今後のこの青年の発言権が下がってしまう。


だからここは褒めなくてはいけない。


こういう事を多少でも考慮する大人が本当に少ないからこそ、馬鹿や屑ばかり社会で台頭してくるようになるのだ。


だから俺がひとりでやるしかない……



「考えが足らなかったことは褒められませんが、他人に対する優しさが強いと言う事は非常に良いことです。あなたはいずれ人格者として大成しますよ。わたしが保証します」


また、おおとか、なんととか、声が上がる。


で、補佐役の人は、俺を見て薄く涙を浮かべている。



(いや……はやくこんな三文芝居やめて、それっぽい人を助けに行きたいんだけど……)





「こっ、これは……なんて恐ろしいことを……」


「来てください! はやくっ!」





 


この終わり方は! セリフのみとか! わざとですが。


次回からは予想通りの展開です(多少残酷表現がありますので注意)



それはともかく、


この小説を書き始めて半月で、なんと評価点が1万を突破しました。


これもお気に入りに入れてくれたり、評価を入れてくれた人のおかげ。


評価が高いと読んでくれる人も増えるので助かります。


ただ好みの問題もあり、なろうに訪れる限られた人の中で、


読者を取り合うような行為は先行きが明るくはないと感じてます。


ですので別のところでも、宣伝か公開をしようと思います。


今考えてるのはアルファポリスに登録とモバゲー小説あたりなのですが。


なにか他のサイトでこことかどう?という所があったらぜひ教えてください~


(-m-)” パンパン


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