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第41話 止雨

 

 

 


今日は魔道具屋のお姉さんに貸してもらった〈魔改造指南の書〉を返しにきました。


良く読み取って、要点のみを食料に混じって入ってたジャポ○カ学習帳に写し取りましたのでもう不要です。


魔道具屋のお姉さんは変なお姉さんだからちょっと怖いけど、困ってるボクに貴重な本を貸してくれました。


ですので、ボクは大好きです。


おねーさん、ありがとう。





「……………………ひとつだけ?」


「うん。閉鎖空間確保の為の期間短縮方法がちょっと」



そう、もうあの本の大体の内容は完璧にマスターしたのだが。


大抵のチート系小説には出てくる異次元ポケットというか異次元格納倉庫というか。


あれがちょっと作れないんだよね。


一応作り方は書いてあるんだ。でもね。


1年以上魔力を使用し、発動し続けさせることによって亜空間を開くっていうものなんだよ。はあ。


つまり作ってから一年はつかえなーい。


その後も空間が大きくなるまで待って、なおかつ核を消費しないといけない。


一度でも魔力供給を止めると亜空間は収束していく。



この仕様はちょっとシビアすぎてきついかな?と思って相談をしているのだが。


一年待ちとか、どこのフライパンだよっと。


あ、今は一週間のようだけどな。





「…………待って、あなた、エルフの髪の毛はどこで手に入れたの?」


「えーっと、そもそもエルフの髪の毛じゃなくても出来ますよ、魔法関連のクラスについている人のなら」


「……よく、よくわかったわね……わたし5年もかかったのに……」


「きっかけが無いと難しいかも、年数は関係ないような??……」


(実際俺も日本人の感覚と魔法使いのクラスを持ってないと投げてたと思うし。理系だから実験大好き!)



「うん、そう、そうね……」


お姉さんは納得半分、そうできない気持ち半分で肯いている。



「仕方ないのかな。今から作って出来るのを待つとしようと思います。やっぱ近道は無いのか……はあ……」


「ウフフ………………」


「ん? どうしたんで……」


(なんだ? 様子がおかしい)



「ウフ、うふふ、うふふふふふ、うふふふふふ、うははははははははっ────!」


「ちょっ」



(なんっ、だとを……壊れた! 魔道具屋のお姉さんが壊れちまった!)



「素晴らしい! 素晴らしいわ、アナタっ────! スバッ、すばっ、すばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばっ!」



(ヤバイ、マジヤバイ、俺が対象のヤンデレ入ってるうううーーーー!)



「アナタっ!」


「は、はい?」


「ワタシのど……弟子になりなさい!」


(いや、あんた、今〈ど〉って言ったじゃないか、誤魔化しきれてねえよ!)





その後はもうめちゃくちゃ。


何とか説得したり、俺の作った魔道具を見せたりして。


んで、ときどきここにきてお喋りしたりで情報交換の報酬に────お姉さんのおさがりの異次元バッグをしばらく借りることになった。


これで大量の食料を持ち歩くのが楽になる。





はあ、疲れた。





 


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