第34話 揺揺
プリン、それは洋風茶碗蒸し!
へ?
間違ってないよ?
水の代わりにミルク入れて、砂糖味にするだけで基本できるし。
簡単簡単!
牛乳と卵黄と砂糖だけでできるんだから。
さあ君も冷蔵庫から材料をちょろまかしてトライ!
適当に混ぜた後、そのままペロっと味見して調整。
出来れば目の細かい茶漉しで濾しておくと滑らか度うっぷ。
それを良く洗ったコップに注いで、ご飯保温中の電子ジャーに入れとけば勝手に出来る。
出来たら冷やすだけだ。
分量?時間?
こまけえことはいいんだよ。
自分の舌を信じて加減しつつ、何度か作れば覚える!
レシピ公開してる人は皆そうやってきたんだから。
気に入ったらカラメルソースも作ってみようぜ!
砂糖水を煮詰めるだけだからな。
「よーし、お前ら、子猫様に拝んだか? 準備はいいか?」
バケツサイズのプリン五個と子猫さまを中心にがきんちょらを配置する。
汁やらカフェも目がキラキラしてる。
こいつらと出会ってからテーブルに出る食料使ったものとか、乞食鶏とか色々分けてやったからもう俺の出すものの味はガキども公認だ。
うにゅーん祈りでジュバっと出てくるアレだが最近大量の食料以外もなんかでてきてるんだよ──最初にケンダマとかフリスビーが混じってたときは一瞬混乱しちまったぜ。
廃屋の中は比較的広いがもうギュウギュウ詰め。
俺のつくってやったマイスプーンと器を手にウズウズしている皆の衆。
錬金術の練習で作った純度の低い不出来な鉄をトンカチでカンカンやってみたのだ。
少し、鍛冶のスキルも上がった気がする。
「よーっし、食べて良いぞー、ゆっくりとれよ」
おそるおそる、かつ我慢できない感じで次々子供たちがプリンに群がる。
めちゃくちゃにならないのは今までの教育のたまもの。
最初からわけてないのは、子供らの行動を見るためだ。
自分だけじゃなく、他も気遣える、将来の幹部級の選別と言おうか。
例えば汁とかは自分の分よりも先に子供らによそってやり、カフェは自分のを確保してから子供らによそっている。
献身の騎士、安定の文官って感じかね。色々と個性があって面白い。
俺も周りを見ながら子猫さまとこちびに取り分けてやる。
こちびなんだがコイツは何でも食べる。が、主食は核だ。
なんかやべえパワーアップフラグがたった予感が!
って、もう取り分けた分食い終わってるし。
《もっと~》
《いやいや、お嬢様の異次元胃袋をここで披露しちゃいけません!》
え? 幼女神様にもっと食べさせろ?
ああ、大丈夫ですよ
ええ。
当然、夜のおやつにもう1個でっかいの確保してありますから。
人間バージョンではむはむするところを見たいんでね!




