第33話 小粒
「こら、脚の周り走ってちゃ俺が動けないって」
《めっ》
俺と幼女神様にしかられたチビはきゅーんと鳴いて反省している!
んー……こいつの名前は何にしようかなー
チビじゃいくらなんでもだし、なんかさ、その名前付けたら逆に大きくなりそうなジンクスというか……
じゃあ黒にしよう!ってことでも、大きくなると色が変化したりとか。
確実にありそうだよねーーーーーー!
「うーむ、おちび、いやこちびとかどうだろ……」
「くーーーん」
「うむ、こちびでいいか」
スリスリと俺の脛に首を撫で付けるこちび。
中々可愛いではないか。
しかしだ。
よくRPGなんかではこういうのが戦闘の補助をしてくれるんだけど。
タフさはここの魔物より高いけど、戦えるかっていうとどうかな。
オロチとかいくともう一飲みにされそうだし、危なっかしいわ。
こちびがグッタリして飲まれる様子とか考えたくも無い。
レベルあがると強くなったり、大きく変態するのかね。
ならスライムからここまでの敵を倒させてみるってのもありか。
俺が散らばっている核を摘んでいると、こちびも尻尾を振り振りあっちこっちと核をくわえてきては俺の前に置いていく。
「おおー、こちび超偉い! 頭良いな~」
「くーん」
こ・れ・は!
核の拾い集めスピードアップではないか!
たどたどしくて、一生懸命なのも萌える!
更にお手伝いスキルがレベルアップして直接核用袋に入れてくれればその間狩れるし、大助かりなんだけどな。
そこまでは無理だろ。
いや、そうか。
ここには無理がなさそうな方が居るじゃないですか。
《幼女神様、こちびに念話で色々教えることできます?》
《うん!》
《もう万能ですね……じゃあ袋に直接入れるのと、近くに無くなったら袋を落ちてる場所に移動させるのを頼みます》
《ぷりん!》
《むっ、それを要求しますか。プリン気に入ったんですね》
《にへへ~》
《わかりました。帰ったら家に転移させて貰って作ります、ですから頼みますよ》
《もう終わってるもん》
《返事を聞く前に終わらせてるとは。お嬢様、それでは下々のものとは交渉は成功しませんよ、お嬢様らしいと言えばらしいですが》
《ぷーりーん~》
《わたくしめが責任を持って用意致しますので!》




