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第3話 邂逅

 




えええええ、なにしてくれちゃってるのこの幼女は。


いや、というかむしろこの娘が神様?


た、確かになにか神々しい感じはするけど、御神体とかけ離れすぎだろう?


身長とか、特に胸のボリュームとかがA-からH+までかけ離れてる。どっちがA-かは察しろ。




とりあえず状況把握の為に祭壇そばまでにじり寄る。


特に警戒される様子もなく、なんというか緊張感の欠片もなさそうな雰囲気だったので更にそばまで近寄った。




こぼれるような無邪気な笑顔でこちらを見つめる女神様?



近くで見ると、あの有名な〈赤さんの成長後〉と噂された写真の美少女のような顔立ちである。実際は違うらしいが。


こちらは金髪、いわゆるブロンドヘアーだけどね。


あ、ほっぺにタルタルソースついてる。




「え、えーと、お味のほうはどうでしょうか?」


「おいしい!」


「そ、そうですか」


「おいしいね、これ~」



そういってちんまい女神様が食べてるのは俺の渾身の作である、白身魚のタルタルソース添えだ。



あ、今度は鼻の頭にタルタルソースがついた。



「お兄ちゃん、料理上手なんだ?」



これは、この眼はあれだな。よく小学生とかに一発芸とかを見せると妙に興奮してウケられて、そのまま尊敬されもみくちゃにされ、おまけに膝を蹴られまくるアレだ。



「えーと、はい……ありがとう?」



天使のような笑顔でパンにパクつく女神様。




ダメだ……あまりの状況に俺の頭はパニック寸前でどうにも事態の把握が不可能である。


この状況は、これからいったいどうすれば良いんだ…………


解決の糸口になりそうなこの幼女は食事に夢中で会話になりそうも無い。


というか、この無邪気な笑顔には、色んな質問とか小難しい理屈とかがまるで通用しそうに無い。


ぶっちゃけて言うならば、手持ち無沙汰でこの場に居るのが苦痛である。


もうさあ、この幼女様が食事に一息ついたらストレートに聞いてみるしか方法はないんじゃないか。



というわけでしばらくウニウニとしながら(チクチクと刺されるような心地で)まってみて、ここぞというタイミングを計って聞いてみた。





「あ、あのー」


「なーに?」


「もしかして……貴方が女神様ですか?」


「うん!」


「おおお、やっぱり。あまりにも御神体とあんなとことか…………」



ヤバっ、最後のほうとか小さな声で言ったのに、今一瞬幼女様の眼が凍ったように見えたよ。この話題は禁句ですね。



「そ、そうだ。実は先ほどあそこのテーブルに置いてあった食料をわたくしめが食べてしまいまして。この食事の材料もそうなんですけど。その節は大変たいへん申し訳ないことをいたしまして…………」



俺は使い慣れないヘタレな敬語を使って、深く頭を下げて素直に謝ってみた。が、



「あのテーブルの上? はお兄ちゃんのものだよ」


「は?」


「だからね~、ここでお兄ちゃんがウニューンとお祈りを捧げると、神様パワーが充電されて、あそこのテーブルにジュバっと神の実りが出てくるの」


「神の実りとはナンデスカ?」


「信徒へのぷれぜんと?」


「えええ、なんという太っ腹な。神様って信仰だけ要求して何もくれないのが普通なんじゃ……」


「それ神様じゃなくて多分悪魔だよ~、『悪魔を信仰してるとこは世界に醜い争いが絶えない』ってたしかお姉ちゃんが言ってた」



「な、なんだってぇぇぇぇぇ」






 

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