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第24話 問答

 

 

 


「よう、買取だよな?」


「ええ、結構多いです」


俺はさもなんでもないように事前に考えていたセリフを口に出す。



「おいおい、随分多いな。全部パープルウルフか」


「最初は手間取ったけど、もう慣れました。コツ掴めば簡単ですよ」


「ほう……」



そう、俺はもうパープルウルフをほぼ手間要らずで倒せる。


走って蹴る。ただそれだけだ。


指弾すら使わない。




「しかし頑張ってるな。これで3日分ぐらいだろ。あまり無茶すんな」


(…………半日分だよ)



パープルウルフの狩場は不人気で殆ど人がいない。


半人前がいけば群がるように逆に狩られるし、


狩れる実力のある人間だとウルフが寄ってこないというジレンマ狩場だからだ。


あんな狩場にこもる物好きは俺か馬鹿ぐらいだろう。


それと本当は二日分の核があるのだが、


今回は問題にならない程度の量を持ってきてある。


様子を見るためだ。


やはり話の感じから、全部をいっきに持ってくると問題が起こった気がする。



「なあ、坊主は格闘家だろ」


「ん……何でわかったんです?」


「まず装備が何もないじゃねえか」


「……まあ、確かにそうですね」


「感じから魔法使いってこともあるが杖も持ってない、ローブも着てない。第一これだけの量を狩るにはMPが持たないはずだ。」


「……」


「しかしまさかパープルウルフに追いつけるわけもないし、どんな方法で狩ってんだ?」


(はあ、やっぱ本職だな。誤魔化しにくいわ……)



「あー、まあ、不意打ちみたいなものです」


(そう、逃げる前に蹴り倒してるんだけどな……)



「ああ、別に詮索してるわけじゃねえんだよ。ギルドとしても期待のルーキーの情報ぐらいは知っておきたいからな。そんな深くは考えるな」


「うーん」


(これはあれですよね、Aランクだと特典がつくけど強制徴兵、Bランクだと何もなしっていうお約束の)



「ま、大抵は伸び悩んで鍛冶場で終わっちまうんだけどな。坊主はそうならないように頑張れ」


「鍛冶場?」


「5階のこった。1階の階段の底が深いほうに降りればわかるさ」


「そうですか……」



(ふーん、鍛冶場ねえ……)





 


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