第18話 防衛戦①
今日はついに街の防衛戦が始まる日。
私達は、魔物が来る側の門へ向かっていた第二の街に着いている人達はもうほとんど集まりきっているようにみえる。
「意外とたくさんいるね」
「まぁ皆イベント好きが多いのじゃろ」
第一波はすでに襲って来ていたらしい。
スライム類にラビット達の様な比較的弱めのモンスターだけだった様だ。
「私達は右側かな」
「そうじゃな。真ん中はあの二人、その両脇は有名なパーティーじゃ。モンスターに横側から挟まれれば簡単に崩れやすいからの」
「遊撃隊として動けば良さそうだね」
ユメ達がちょうど位置についた時森の方から第二波が来ていた。
ゴブリン、コボルトなどのヒト型種族の混合集団の下位からジェネラルまでが出て来た。
「集団のモンスター具合的に第三波ぐらいかな?その後ボス相当が出て来て終わりだろう」
モンスターの進化個体のハイ系統までは順調に倒す事が出来た。残りのジェネラル達でパーティー戦の連携を確認した方がいいだろう。
「私とヨウマが前衛で敵を引き付ける、シロとクロが中衛で支援、状況を見ながら動いて隙を突く、キューちゃんとめし作が後衛で援護。キューちゃんが1番最初に魔法で攻撃、めし作は適時弓で支援をお願い」
「ニアとパールとメリルは後衛の護衛をお願いするね」
「ぷぅ(わかった〜)」「は〜い」「任せてなの」
ジェネラルにキューちゃんが火魔法を叩き込んだ。威力が高めだから魔力に妖力を混ぜているから火に狐火を合わせたものだろう。
もうすでに大多数は瀕死の状態になっている味方を盾にした個体以外は軽度のやけどといった所だろう。
肉体硬度がどれぐらいか調べる為に軽いやけどを負っている個体を木の枝を鉈で切るくらいの力で鎌を横振りで腹を斬りつける。表皮から10cm程度ほどが裂けた、出血も多くクマでいえば5、6分で失血死するだろう。めし作がパーティーから遠い個体の足に矢を射っているから足止めは問題ないだろう、ヨウマの方は刀を使っているから足の腱を斬ってから首を落としているようだ。シロとクロがバフデバフを全体的にかけているからかなり動きやすい。
「この際だから魔力を使って慣れておこうかな。試してみたい事もあるし」
まずは身体全体に魔力循環、これで身体は頑丈になっただろう。試したい事の1つ目は魔力の過剰暴発。腕が吹っ飛ぶ可能性があるから鎌の先でやってみよう。
魔力を制御出来なくなるギリギリまで集めるジェネラルの側で更に魔力を一気に込める!!一瞬意識が飛んでいた。
さっきまでいたジェネラルは手榴弾を抱えて爆発したかのように肉片になっていた。魔力を纏っていて良かった少しのやけどで済んだみたいだ。
対象の大きいモンスターや硬いモンスターになら使えそうだね、指先で試さないで本当に良かったや。残りの試しておきたい事も終わらせておこう。
1つ目は魔力を武器に纏わせてカマイタチの様にして斬撃を飛ばしてみた。ジェネラルの胴体を越えて数体を切り裂いて消えた、少しの魔力消費でこれだけの切れ味が出せるなら相手の魔法や遠距離からの攻撃を防ぐ手段としても有用だろう。
残り内の1つを試せば残りはその応用だろうからそれだけ試して終わりにしよう、この後ボスも出て来るから消耗は最小限にしないと、最後のジェネラルに対して指先を向けた。
スキルの様に魔力も認識の仕方により変わるだろう。
魔力を指先に集中。集めるポイントが小さいから多めに集めても制御が簡単なのだ、体内魔力を8割ほどを圧縮し最後のジェネラルに放ってみた。瞬間閃光玉を使ったかに見えるほど空色に光った後、目が光に慣れ周りが見える様になって放った方向を確認し息を呑んだ。
ユメ達が確認出来る限りの距離は優に超えて木が抉り取られるかの様に貫かれ森の奥まで続いていた。指先から放っただけでこれだけの貫通力を生めるのなら必殺技として普通に使えそうではある。
こちらが戦闘を終えた頃、ユメ達より多めのモンスターを相手していた他のパーティー達やアーク率いるクランも倒し終わった様だった。
「こいつで最後だね。天の光剣、各々の戦闘は終わったみたいだね」
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「ふむ。今回の襲撃はキメラキングを投入して性能実験は終わりだな」
「ヌフフッ、あの者達の中にも以外と強そうな奴らも居るねェ。鎌使いの魂がなんか変わってルンだ、、、そろそろこの肉体が朽ちる、、アイツの肉体情報と魂を少しでも手に入れレば、我はアレになる事がデキる」
モンスターを研究していたローブの老人はキメラキングを撫で戦場へと送り出した、その時、、光がキメラキングの3つある頭の内2つを吹き飛ばし老人の右半分が消し飛んだ。
「グェッ!!我々の場所がバレて居たのか」
「あリャマぁ、死んじまったナ。帰るとするカナ」
キメラキングは深手を負ったが攻撃された事に怒り戦場へと歩きだした。




