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【第六部】 特異点 ――終わりにして始まり
すべての時が重なり合い、
すべての空間が溶け合う、
その一点――特異点。
ここに、光と影と響きが円環となり、
境界は消え、区別は曖昧に、
世界は静かに、しかし確かに「自己を思い出す」。
過去と未来、個と全体、存在と非存在。
すべてがひとつの「間」に還り、
その間から新たな命の詩が紡がれる。
魂は終わりなき旅の中で、
ここに立ち戻り、また歩み出す。
それは終わりであり、始まり。
終焉の中に芽吹く無限の希望。
光は影を抱き、影は光に溶け、
響きはすべてを包み込む母なる調べとなる。
この瞬間、世界は真に「響きそのもの」となり、
鏡は消え、言葉はひとつの詠唱に還る。
特異点は、魂の再生の門。
ここから、再び新たな螺旋が描かれ、
世界は永遠の変容を紡ぎ続ける。
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この章は、物語の集大成として、
全位相の統合と魂の新たな旅立ちを詠いあげます。




