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声にならない想いを乗せて  作者: 暦海


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どこが勝ってたと思う?

「ところでさ、新里にいざと。どこのチームもほんとに良かったし、こんなこと言うのも無粋だとは思うけど……もしこれが勝負だったら、どこが勝ってたと思う?」

【……えっと、そうですね……】


 すると、逡巡した様子でそう問い掛ける斎宮さいみやさん。彼女自身が言ったように、無粋な質問といだと思っていることが窺える。でも、別に無粋だとは思わない。むしろ、何に対しても真剣に向き合う斎宮さんらしいとすら思うくらいで。


 さて、今しがたの彼女の言葉からお察しかもしれないけど――当校の体育祭のおいては、応援合戦による勝敗はつかないことになっている。尤も、その理由は定かでないのだけど……でも、仕方がないのかな、とは思う。他の競技――リレーや玉入れのように明確な勝敗の基準があるわけじゃないから、誰かが自身の判断で決めることになるのだろうけど……うん、正直決めづらいよね。正直、僕だったら丁重にお断りしたいし。

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