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……うん、やっぱりちょっと――
そう、控えめに尋ねてみる。すると、隣に――先ほどまで織部さんがいた位置に、いつの間にやら悠然と腰掛けているボブカットの美少女は、
「あれっ、来ちゃ駄目だった? 別に、他のチームのスペースに入っちゃ駄目なんてルール、なかったと思うんだけど」
そう、悪戯っぽく微笑み告げる。まあ、確かにそんなルールはないし、僕としても斎宮さんが隣にいてくれることは嬉しいのだけど……うん、良いのかな?
あと……繰り返しになるけど、彼女が隣にいてくれるのはもちろん嬉しい。もちろん、すごく嬉しいのだけども――
「――ふふっ、仲良しだねお二人さん」
「はい!」
ふと、前におはする女子生徒――応援団の練習でもお世話になったE組の先輩が、何とも楽しそうな笑顔でそう口にする。そして、そんな彼女に負けないくらいの眩い笑顔で答える斎宮さん。……うん、やっぱりちょっと恥ずかしいね。




