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新しいクラス
――それから、数十分後。
「――あちゃー、やっぱり違ったか」
「……そう、ですね」
そう、軽く額に手を当て話す斎宮さん。違うとは、クラスのこと――昇降口の掲示板に張り出された、新クラスの振り分けのことで。……まあ、残念だけど仕方がない。確率的にも、一緒になれない方が高いわけだし……それに、今まで通り放課後やアルバイトでは会える……よね?
そういうわけで、三階――二年生のフロアまで来た後、それぞれのクラスへと赴く僕ら。斎宮さんはB組、僕はE組へと。
ところで、B組には彼の美少年、日坂くんもいるみたいで。……うん、羨ましいなぁ。……えっ、どっちが? うん、両方かな。