表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
189/477

いや、だって……あの場所だよ?

 ともあれ――それから数日後、彼のもとにメモが届いたとのこと。大事な話があるから、放課後待っています――そんな旨の記されたメモだったようで、俄にあたしの胸は騒ついたけど……待ち合わせの場所を聞いて、ふと別の可能性に思い至った。


 いや、だって……あの場所だよ? 一階と二階を繋ぐだけの、あの階段のとこだよ? まあ、限りなく人目に付きづらいという点でいえば、そういう用件には最適な場とも言えそうだけど……そもそも、あんな場所を知ってる生徒自体、相当に限られているのではないかと。あたしだって、彼が教えてくれなきゃきっと卒業まで知らなかったと思うし。


 そして、タイミングから考えてみても――これは恐らく、彼を誘き出す氷兄の策ではないかと踏んだ。そういうわけで、彼が待ち合わせ場所へと向かった少し後にあたしも出陣――そして、あの辺りの校舎裏にひっそり身を潜め窓からこっそり中を……うん、まごうことなき不審者だよね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ