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祝福の日?

【――おめでとうございます、斎宮さいみやさん! 一生懸命作りましたので、宜しければ是非ともお召し上がりください!】

「あ、ありがと新里にいざと。……ところで、その……これってやっぱり……」

【はい、チョコレートです! ……あの、ひょっとしてお気に召さなかったですか?】

「あっ、ううんそういうわけじゃないの! ほんとにありがと、新里!」



 それから、およそ三週間が経過した二月中旬。

 放課後、かの空き教室にて――なんとも無邪気な笑顔を浮かべ、花模様の包装紙に包まれた正方形の箱をあたしに差し出す彼。隅の方には、水玉模様の可愛らしいリボンまであしらわれていて。当人にとっては喜ばしい言葉なのかは分からないけど……うん、なんとも彼らしいなと。


 ところで……ツッコもうかどうか少し迷ったけど、お祝いを受ける覚えはまるでなかったり。言うまでもなく、本日2月14日――バレンタインデーはあたしを祝福する日ではないわけで。

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