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もうすぐ三学期
「……うーん、ちょっと休憩」
まもなく三学期が始まらんとする、一月上旬のある小昼の頃。
リビングにて、一時間ほどの勉強を終えぐっと身体を伸ばす。冬休みの宿題は年内に終わらせているけれど、そもそも勉強というのは自主的に向き合うものだと思ってる。
さて、休憩とは言ったもののこれからどうしよう。もちろん、引き続き勉強でも良いんだけど……でも、折角だし――
――トゥルルルル。
「……ん?」
折角だし――そんな思考の最中、ふと電子音が耳に届く。誰だろうと思いつつ画面を確認すると、表示された名前は――
「――うん、明けましておめでと彩華。それで、どうしたの――」