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理解は出来るのだけども

「……あー、そのことね。うん、もちろんちゃんと覚えてるよ。覚えてるんだけど……ほら、会長って三年生だし、受験で忙しいだろうから、あんまり迷惑とか掛けられないかなって……」


 すると、僕の問いに視線を虚空へと移し半ば呟くように答える斎宮さいみやさん。その様子は何処か覚束なく、さながら僕を見ているようで。


 確かに、彼女の言い分は理解できる。郁島いくしま先輩が受験なさるのであれば、今は彼にとっていっそう集中すべき期間――迷惑を掛けたくないという彼女の気持ちは、至極自然なものと言えよう。

 ……ただ、そうは言っても、先輩が受験生であることは何も昨日今日からの話じゃない。それこそ、告白の相談を受けたあの時点で、一般的にはとうにそういう時期だと言えるはずで。なので、こう言っては申し訳ないのだけども……正直、今の彼女の言葉は、些か今更という気がしなくも――



「――よう、随分と仲良さそうだなお二人さんよ」

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