表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/477

印象

 ……ただ、そうは言っても。


【……ありがとうございます、斎宮さいみやさん。それも、全て斎宮さんのお陰です】

「……へっ? あ、いやそんなことは……」

【……ですが、本日もそうでしたが、全然話せない……いえ、それ以前にほとんど声も発せないのは相変わらずです。なので、些かながら僕の印象が変わったとて、それほど好転するようにはどうにも思えなくて……】


 そう、率直な感想を伝えてみる。すると、僕の疑問に納得したようにそっと微笑む斎宮さん。そして、


「……まあ、新里にいざとがそう思うのも無理ないかもね。でもさ、話せなくたって印象ががらりと――それこそ、正反対みたいになることだって珍しくないと思うよ」

「……? それは、どういう……」

「だって、人は主観の生き物だから。それまでは全然話さない貴方に対し、根暗とか無愛想といった印象を抱く子も多かったと思う。


 でも、さっきも言ったように、最近の貴方は随分と明るくなった。そして、それに伴って潜んでいた魅力も顕在してきた。

 確かに、まだほとんど話せないという事実そのものは変わってないのかもしれないけど……それでも、印象は確実に変わる。それまでの、恐らくはマイナスの印象からプラスの――例えばクールとか落ち着いてるとか、その子達の中でそういった印象に変わってると思うよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ