表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特異点  作者: 星野☆明美
1/8

プロローグ

俺は白いモヤの中にいた。

いつからここにいるのか記憶が曖昧だけど服が湿っていて、ぶるっと身震いした。

「……」

話し声だ。だんだんこっちに近づいてくる。

腰のホルスターから銃を抜いて構える。

「おっと!撃つのはちょっと待ってくれよ」

聞き慣れた声。というより、俺の声?

「よう!過去の俺よ、今どうしようか迷ってるだろ?」

そいつは馴れ馴れしく言った。

「ここは『特異点』だ。時空が交差するところ。お前はこれから数々の試練を受けて最終的に『俺』になる。俺はループを断ち切りに来た。何度この場所と時間に来てもお前は俺を撃って先に進む。だから、俺は何とかして状況を変えたいんだ」

「何度も?」

「そう。何度も」

未来の俺はわけ知り顔でうなづいた。

ざわざわ。

大勢の人の気配。俺は臆病風に吹かれる。

「俺は2人もいらない」

そう言って未来の俺を撃った。

くずおれる未来の俺。

過去も未来も、今を起点に流れている。いずれ俺は過去の俺から撃たれる運命なのか?

「銃声がしたぞ!」

声が追いかけてくる。俺は盲滅法逃げ出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ