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本懐を遂げよ

作者: 尚文産商堂

父が旅立つ際に教えた最後の言葉。

それに従って、今も生きている。

それが、本懐を遂げよ、という言葉だ。


遺言となったこの言葉、俺の生きるための座右の銘のようになっている。

父が死んだのは、老衰だった。

だから誰かに恨みがあるということではない。

でも、この言葉を言われた時、昔のことを思い出した。

小学生か中学生か、進路希望の話が出た時だったから、もしかしたら高校生だったかもしれない。

そんな昔の記憶だ。

俺の将来の夢は何だと言われて、国会議員と答えたことがあった。

なんでだ、と聞かれても、この世界をよくするために一番手っ取り早いのは規則を変えることだから、と答えていたように思う。

死に瀕して、父が言いたかったのは、原点を見直して、もともとの夢を忘れるな、ということだったのかもしれない。

そこから俺は国会議員になるための様々な道を探し始めた。


数年後、通常選挙で俺は無事に国会議員になった。

派閥は作らない、無所属議員だ。

1年生議員だとまだなにもよくわからないし、何か重要なポストに就くことも難しいだろう。

だがいつの日にかは、本懐を遂げたいと思っている。

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