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悪魔祓いの旅路録  作者: 日朝 柳
悪魔の王様
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追憶

そこに選択は確かにあった。

でも僕には選べなかった。ただそれだけ。


流れた血を止めることも、ましてや閉じてしまった目を開かせる事など僕には出来ない。

「さよなら、師匠」

伸ばした手は彼に届かない。魔法陣は光を放って、ただ僕だけを照らしている。


「お願いだ。どうか戻って!」

杖を強く強く握りしめる。それだけが彼女の最後の希望であり、自分の存在価値であった。


マントは血で赤黒く染まり、両手は風が吹いて冷たく感じる。背中に背負った杖を思いっきり地面に叩きつけた。木が砕け散り原型は留めていない。

「もう、いいや」


この日、僕は自分の人生に終止符を打った。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みやすいし面白そうな設定だなと思いました。 [気になる点] 少々展開が早い気がしますね(って私が言えたことではありませんが)。いきなり現れた女の子と話して数秒で「人をもう一度信じてみよう…
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