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悪魔祓いの旅路録  作者: 日朝 柳
星座の導き

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27/110

空島

星空祭は毎年空島で行われる。空島は人間が立ち入ることの無い魔術師と祓魔師のみが集う場所兼宝瓶宮の里でもある。

つまり、星空祭の準備はアクエリアスの指揮のもと行われる。

ここでの魔法の使用は地上への影響が極めて低いため、禁忌である魔法もこの地球上でこの場所でのみ使用が許されている。

星空祭の時期になると空島は十三の小島に別れ、一つの島に一つの里が振り分けられる。

祭りのプログラムは

1、オープニングセレモニー

2、闘技場

3、エンディングセレモニー

というように極めて単純なものだ。つまりこれはそれぞれの里の強さを競い合うための一年に一度の大会なのだ。

「今年もすごい人だな」

僕達ライブラの島には里にいる人の多くがやってきている。みんな戦いを見るのを楽しみにしているようだった。

それよりも気になることがある。闘技場に出るチームは6人組と決まっている。

僕とアイラは決定だとしてもあとの4人が気になるところだな。どうか変な人だけは来ませんように。

「お二人さん、こんにちは」

振り返ると爽やかな笑顔の青年がそこには立っていた。普通の人だ、良かった。

「こんにちは。あなたはライブラのチームの方ですか?」

「ええ、他の3人もそろそろ来ると思います」

彼が後ろを見ると、魔法陣でできた亜空間から参加者であろう人達が出てきた。

「あっ、にいさん」

そんな馬鹿な。弟もこの大会に参加するのか。不安が再び大きくなっていく。

「瑠璃もこの大会に出るのか。お願いだから僕の邪魔だけはしないでくれよ」

「わかってるよ。流石に大会の邪魔をするつもりはない」

どうだか。今までの経験上、弟の言うことはホント半分嘘半分だ。あまり過度な期待をするのはやめておこう。

突然アイラが僕と腕を組んできた。

「アイラ、どうかした?」

すると少し困った表情の彼女が答えた。

「いや、その私の出身ってヴァルゴじゃないですか。ライブラのチームに参加して本当に良かったのかなって」

確かにそれは少し気ななることだろう。彼女達から向けられる視線とかも気になるかもしれない。

「それならきっと大丈夫。今、アイラは僕達ライブラにいるんだ。気にする事はないよ」

彼女は少し空元気の笑顔を見せて、僕のもとを後にした。

残りの二人とも軽く挨拶を済ませて、選手専用のホテルへと向かう。

部屋は一人一部屋らしく、暖房や料理、風呂など設備は万全に整っていた。これは最近発明された“ 科学”というやつなのだろう。魔法の補助を受けつつ、ほぼ全自動で動いている。

いつか馬車よりも早い乗り物も開発されるかもしれないな。

そんなことを思いながら、ベッドに大の字で倒れ込む。ふかふかとしたマットが自分の体に吸着していく。

これはゆっくり眠れそうだ。リルは次の日の昼になるまで起きなかったほど、快適な睡眠をすることが出来た。

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