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悪魔祓いの旅路録  作者: 日朝 柳
花園に咲く一輪

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108/110

改めて

 体に魔力が、力が戻ってくる。まるで熟睡した後のように体は軽く、そして冴えていた。

「喰らえ、餓鬼!」

 その召喚獣は掴みかかろうと襲いかかってくる。しかしその足は次第に動かすことすら用意ではなくなる。

「重力魔法、グラビティ」

 純粋な重力の負荷。彼が食らうのはあくまで人の食欲。だとするならば近づきさえしなければそれは驚異では無い。

「雷魔法、放雷」

 杖の先から出た雷は餓鬼の体を貫く。貫いた体は焦げ煙をあげた。そのまま力なく地面に体が押し付けられている。僕が魔力を加えればさらに地面に体がめり込んで体が崩壊し、そのまま召喚獣は退去することになった。

「なるほどね。これは少しやばい感じかな」

 僕の疲労感はほとんどないに等しい。全力を出せる状態であって更にアイラとヒナの支援があるんだ。正直言って負ける要素は見当たらない。だけど、念には念を押しておく必要がある。

「一応聞いておくけど、降参する気はないんだよね?」

 すると彼は吹き出しておおげさに笑った。

「アハハッ!降参?ないね。むしろ降参するべきは君たちだと思うよ?」

 依然として余裕な態度を崩すことはない。逆にそれが怖い、まだほかに手札を隠し持っているのかもしてないといいうことが。僕はすでに今切れる手札は切っている。だからあとはこのまま進むしかないので警戒も何もないのだけれど。

「分かった。じゃあ、全力で君を倒すよ」

「僕の忠告はどうやら聞いてもらえないみたいだ。しょうがない」

 彼は残った兵に指さしで指示を送る。同時に彼はどこからともなく弓を取り出した。

「さぁ、掃討の時間だよ!」

 その宣言と共に彼の従えていた兵士たちがこちらに向かって槍を構えて走ってくる。だけど、そんな大勢出かかってきたとしても、重力の前にはあまり意味を成さない。

「重力魔法、グラビティ」

「君はワンパターンだなぁ。光魔法、光足」

 彼の持つ弓に付いた魔石が共鳴し、同時に彼の足元から光が伸びる。それが兵まで届くと、まるで光の速さを得たかのように動きが俊敏になる。もちろん複数人に対してその力を行使しているので効果が絶大というわけではないが、重力魔法を躱すほどのスピードは手に入れていた。

 数で押されては勝てない。すぐに切り替えそうとするけれど、それすら多くの兵士によって阻まれる。

 アイラの効果付与で身体能力を増したヒナが彼らに劣らない早さで兵士達を捌いていく。

 だがそれでもキリがない。城から出てくる兵士は終わりが見えなかった。加えて彼らには光魔法によって重力魔法を躱してくる。

「あぁもう!鬱陶しい!」

 何分も同じことを繰り返すジリ貧に嫌気がさしてきて、僕は本体を狙うことにする。

 終わってみれば、あれだけの兵士を前線に出させているのだから本体はそこまで骨太では無いのは考えれば分かる事だった。魔術師は基本非力なのだ。

「重力魔法、荷重石」

 先程魔力を使い尽くして空になった石を宙に投げる。

 そこに加わった重力はやがて横へと移動を始め、光魔法で兵士を従いながら愉悦に浸っている男に向かって飛んでいく。

 そのまま横顔に直撃すると弓を持ったままその場に倒れた。

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