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怪談 しゃれこうべ  作者: 小山志乃
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落葉なき椎の噺

もっとやり様があったかも。


 東京を江戸と申した時分のお話。


 江戸は本所に平戸新田藩松浦家が在を構えていた。その上屋敷の敷地の中には、見事という他ない程に立派な椎の木が生えていた。


 ところが不思議な事に、その椎の木は雨風は勿論の事、季節が幾度移り変わってもたった一枚の葉も落とすことがなかったのである。


 始めは気にも留めていなかった松浦家であったが、次第に気味が悪くなりその屋敷を使わなくなってしまったという。


 これが本所七不思議が一つ、『落葉(おちば)なき(しい)』である。


 ◇


 これよりも落葉なき椎について話せることは何もない。


 椎の木は葉なしではなく、葉はいつまでも残っているからである。


読んでいただきありがとうございます。


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